名作ストラテジーが完全新生、2027年にフル3Dで帰還

ターン制ストラテジーの名作『ヒーローズ・オブ・マイト・アンド・マジックIII』の3Dリメイクが発表された。Ubisoftのイベント「Gamescom Opening Night Live」内で明らかにされたもので、1999年発売のオリジナル版を、Ubisoft内製の「Snowdrop」エンジンでフルリメイクする。

固定された2D見下ろし視点だったオリジナルから一転、リメイク版はフリーカメラによる3D表現に生まれ変わる。4Kビジュアル、動的ライティング、リアルタイムの天候や季節の移ろいにも対応し、舞台となる大陸エラシアの表情がより豊かに描かれる見込みだ。なお当サイトでも既報の通り、この発表については既にニュースを伝えているが、今回は発表元の一次情報をもとに改めて内容を整理する。

ヘクス戦闘は健在、見た目だけを大胆に刷新

見た目こそ一新されるが、シリーズの骨格であるヘクスグリッドの戦闘システムは維持される。長年のファンが慣れ親しんだ陣形やマス目の駆け引きはそのままに、戦闘シーンだけが3D表示へと切り替わる形だ。開発は中国のUbisoft成都・上海スタジオが主導し、パリ・モンペリエスタジオが支援する体制で進められているという。

拡張版も同梱、9勢力の物語が一本につながる

収録内容も充実している。オリジナルのキャンペーンに加え、拡張版『Armageddon’s Blade』『The Shadow of Death』も収録。さらに新規のプロローグキャンペーンとエピローグ、追加のカットシーンが加わり、これまで別々だった全キャンペーンが一続きのストーリーとして再構成される。ダンジョンやキャッスル、ネクロポリスなど、オリジナルの9勢力もすべて登場する予定だ。

25年分のマップ資産を受け継ぐエディターと共有ハブ

コミュニティ資産への配慮も見逃せない。過去25年間にファンが作り続けてきた数千のマップやカスタムキャンペーンとの互換性を維持し、アップデートされたエディターとゲーム内共有ハブを搭載する。マルチプレイは最大8人に対応し、長年の自作コンテンツ文化を新しい器でそのまま受け継ぐ狙いがうかがえる。

発表と同時に、オリジナル版がSteamへ初配信

発売時期は2027年で、対応プラットフォームはPC(Ubisoft Connect、Steam、Epic Games Store)、Xbox Series X|S、PlayStation 5。そして発表と同じタイミングで、オリジナル版『Heroes of Might and Magic III Complete Edition』がSteamで初めて配信開始されるサプライズもあった。もっとも、この配信開始直後には肝心のゲーム本体のファイルが含まれていない不具合が発生し、思わぬ形でも話題を集めることになった。リメイク版の続報を待ちつつ、まずはオリジナル版で舞台となるエラシアの物語を予習しておくのも良さそうだ。