約30年前の伝説が、体験版という形で帰ってきた

台湾のUSERJOY Technologyが手がける『幻世録 リメイク(原題:幻世錄 重製版/The Legend of Fancy Realm Remake)』の体験版が、Steamにて無料配布された。原作『幻世録』は1998年に発売されたシミュレーションRPGで、今作はその発売からおよそ30年を経ての全面リメイクとなる。開発・発売はUSERJOY Technology Co.,Ltd.が担当し、正式版は買い切り制で追加課金要素を含まない形での提供が予定されている。詳細は公式サイトで随時案内される見込みだ。

全キャラ最終転職と、カードを組み込んだ新戦闘システム

体験版では、味方の情報や技能リスト、状態異常、敵味方の状況を一画面に整理した新しい戦闘UIが確認できる。グリッド状のマップを駒のように進む戦棋(タクティクス)戦闘は原作のスタイルを踏襲しつつ、行動順序やダメージの見え方など、遊びやすさに関わる部分が現代的に整理された印象だ。

紹介動画

とりわけ大きな変化が、キャラクターの最終転職システムだ。原作では主人公レオナルドとヒロインのティナのみがたどり着けた最終職業が、リメイクでは全キャラクターに開放される。さらに、英雄・兵士・生物・魔法など性質の異なるカードを集めてデッキを組む新システムも搭載され、攻撃・防御・制御・支援といった多様な戦術を組み立てられるようになっている。

崩れゆく大陸で、騎士団が暴く陰謀

物語の中心となるのは、主人公レオナルドが率いる第二騎士団。彼らがラルス帝国へと潜入し、ファルシオン大陸に張り巡らされた陰謀を暴いていく筋立てだ。

作中には翼を持つ種族の姿も見られ、人間とのあいだに横たわる緊張関係が、切り立った岩場を舞台にした戦闘シーンからも伝わってくる。

魔法使いとおぼしきエルフの仲間も登場し、杖を掲げるカットからは炎を宿した得物の存在感が際立つ。プレイヤーの選択と行動によって展開が枝分かれするマルチエンディングシステムも搭載されており、誰と共に戦い、どんな決断を下すかが結末を左右する構成になっている。

体験版は7ステージ収録、セーブは正式版に引き継ぎ可能

今回配布された体験版には、物語序盤にあたる7つのステージが収録されている。プレイして進めたセーブデータは、正式版リリース後にそのまま引き継げる仕様だ。対応言語は日本語・英語・簡体中文・繁体中文・韓国語の5言語で、ジャンルはアドベンチャー・RPG・ストラテジー。Steam実績やクラウドセーブ、ファミリー共有にも対応するシングルプレイヤー作品となっている。

正式版は2026年内にSteam/PC向けにリリース予定。約30年前に生まれた戦棋SRPGが、現代の遊び心地とともにどこまで蘇るか、まずは無料の体験版でファルシオン大陸の空気を確かめておきたい。