小さな決断の連鎖が、一つの人生になる

選択式の人生シミュレーション『LIVORA』がSteamで配信を開始した。開発・パブリッシングはShift The Storyが手がけ、ジャンルはアドベンチャー・カジュアル・インディー・シミュレーションに区分されている。価格は¥1,530(配信記念の10%オフセールは2026年7月10日まで)。

本作は、お金・仕事・人間関係・健康・家族・天候・世界情勢といった要素が互いに絡み合いながら、プレイヤーが下す毎日の小さな決断によって一つの人生を織り上げていく作品だ。金の色をあしらったロゴが示す通り、派手な演出よりも「暮らしそのもの」をじっくり描くことに主眼を置いている。

上司からの一通が、今夜の予定を左右する

ゲーム内では、日付・所持金・エネルギー・精神的負荷・安定度という4つの指標を常に確認しながら、日々舞い込む出来事に対応していく。作中の一場面では、マネージャーの「Jordan」から昼前に二件目の残業依頼が届き、「残業を引き受けて金を稼ぐ」「断って今夜の体力を守る」「早出を提案して妥協点を探る」という3つの選択肢が提示される。それぞれの選択には所持金やエネルギーへの増減が明確な数値で示され、目先の利益と将来の消耗を天秤にかける判断が求められる仕組みだ。

支払い、未読メッセージ、ジムの会費――暮らしを回す司令塔

Life Priority Board
Messages画面

管理画面の「Life Priority Board」では、支払い期限が迫った請求書、未読メッセージ、家賃の督促、仕事のタスクといった「対応が必要な項目」が一覧化される。ジムの会費の支払い忘れや、パートナーからの「今夜の約束、まだ大丈夫?」といったメッセージへの返信一つにも、関係性や精神的負荷への影響が数値で紐づいており、日常の細々としたやり取りの積み重ねがそのまま暮らしの土台になっていく。

数十年をまたぐ人生――恋人との休暇、母の誕生日、子の巣立ち

パートナーの「Sam」と迎える休暇の静かな一時間、母「Mum」の40歳の誕生日、そして成長した子「Ellis」の大学卒業――『LIVORA』が描く時間軸は数日単位にとどまらず、数十年に及ぶ。

作中の日付を見ると、序盤の出来事から数十年後には子が独り立ちする場面まで描かれており、若い頃に下した一つの選択が、後の人生でどんな形として返ってくるかを長い時間をかけて見届けられる構成になっている。序盤で無理をして残業を重ねた人生と、休息を優先した人生とでは、迎える将来がまったく違う顔を見せるはずだ。

Shift The Story

Shift The Story

開発: Shift The Story

世界のニュースも、自分の暮らしと無関係ではない

ゲーム内には「World News」という画面も用意されており、AIによる診療支援や公共政策の変化といった架空の時事ニュースが流れる。ニュース自体はプレイヤーの生活と直接関係なさそうに見えても、右側のパネルでは「この出来事が暮らしにどう影響し得るか」が解説され、社会の動きが巡り巡って自分の懐や仕事にまで波及してくる感覚を味わえる仕掛けだ。

気になったら、まずはストアページへ

『LIVORA』は現在、対応言語が英語のみとなっており、日本語表示についての記載は見当たらないため、購入前に確認しておきたいポイントだ。なお暴力表現や性的表現は含まれない一方、金銭的な重圧や借金、ストレス、燃え尽き症候群、関係のこじれといった生々しいテーマを扱っている点も押さえておくとよい。

最新情報は、開発元Shift The Storyの公式XInstagramFacebookTikTokYouTubeでも発信されている。気になった人はSteamストアページをのぞき、自分ならどんな選択を重ねていくか想像してみてほしい。