独立戦争の全戦線を、ヘクスマップの上に再現した戦術級ウォーゲーム

アメリカの独立を賭けた戦争(1775〜1783年)を題材にした本格ヘクスウォーゲーム『American Revolutionary War』がSteamでリリースされた。開発・パブリッシングはWargame Design Studio、価格は¥6,294。ジャンルはシミュレーション・ストラテジーに分類される、腰を据えて取り組む硬派な一本だ。
収録シナリオは148種類、さらに4つのキャンペーンに37の追加シナリオが用意されており、合わせて180以上の戦闘を体験できる計算になる。プレイアブル勢力はアメリカ植民地軍、イギリス軍、王党派(ロイヤリスト)、ドイツ人傭兵、先住民の同盟部隊、そしてフランス軍と幅広い。対応OSはWindows 10/11(64bit)で、記事執筆時点では日本語表記についての情報はない。
バンカーヒルからロングアイランドまで、名だたる激戦地を指揮する

収録シナリオのひとつ「Prescott will fight you to the gates of hell」は、独立戦争緒戦の激戦として知られるバンカーヒルの戦いを扱う。丘の稜線に築かれた塹壕と、そこへ押し寄せるイギリス軍縦隊の対峙が、ヘクスマップ上で細かく再現されている。

続く「The Assault on Chatterton Hill」はホワイトプレインズの戦いを再現したシナリオ。ヘッセン旅団を率いるフォン・ミルバッハ将軍やフォン・ヘーリンゲン大佐といった指揮官のもと、森と丘陵地形を挟んだ両軍の展開を確認できる。

「I am afraid you have ruined us」は、ロングアイランドの戦いにおけるガワナス高地(Gowan’s Heights)周辺の攻防を描いたシナリオだ。画面左のミニマップからも分かる通り、ブルックリン一帯の複雑な地形を舞台にした広域展開が特徴となっている。
季節が変われば、戦場の姿もまるごと変わる

本作の地形表現では、同じマップでも季節によって景観がまるごと切り替わる様子が確認できる。新緑の丘、紅葉に染まる森、雪原と化した冬景色、乾いた枯れ野――季節の違いは見た目だけでなく移動や戦況にも影響するとみられ、同じ戦場でも時期によって異なる戦い方が求められそうだ。
プリンストンの雪原と、勢力ごとに作り込まれた編成

「Both a Fabius and a Camillus」は、トレントン奇襲後の反攻として知られるプリンストンの戦いを再現したシナリオ。画面には、大陸軍(Continental)・民兵/州兵(Militia/State)・イギリス軍(British)・ドイツ人援軍(German Aux)という編成ツリーが表示されており、勢力ごとに部隊の系統が細かく管理されていることがうかがえる。4つのキャンペーンでは、こうした編成を土台にした一連の戦役を通しで指揮していくことになる。
森の奥で戦う先住民部隊、そして大陸をまたぐ大会戦

「A Place of Great Sadness」は、ニューヨーク植民地の奥地で起きたオリスカニーの戦いを題材にしたシナリオ。コーンプランター(Cornplanter)率いる部隊にはモホーク族の斥候部隊も含まれており、深い森を舞台にした少人数同士の戦闘が描かれる。プレイアブル勢力に先住民の同盟部隊が含まれているのも本作の特徴のひとつだ。

一方「the most grand and noble sight」は、ブランディワインの戦いにおけるバーミンガム集会所(Birmingham Meeting House)周辺の激突を再現したシナリオ。ヘッセン擲弾兵を含む大規模な戦列が丘陵地帯に展開する様子から、大会戦としてのスケール感が伝わってくる。
対戦形式も豊富、購入前に公式情報も要チェック
対戦モードはAI戦のほか、Play-by-Email、LAN、インターネット対戦、ホットシートに対応する。キャンペーン・シナリオ・マップを作成できる編集機能一式も搭載されており、史実の戦いを再現するだけでなく、自作コンテンツを作ることも可能だ。
開発・パブリッシングを手がけるWargame Design Studioは、公式サイトのほか、X(旧Twitter)、Facebook、Instagram、YouTubeで最新情報や開発の様子を発信している。
Wargame Design Studio
開発: Wargame Design Studio
『American Revolutionary War』は現在Steamストアページで発売中。価格は¥6,294、対応言語や必要動作環境は購入前にストアページで確認しておきたい。記事執筆時点でユーザーレビューはまだ付いておらず、発売直後の一本だ。




