誰もいない校舎で、少女たちの約束が解けていく

短編サイコロジカルホラー・ビジュアルノベル『Dissolution of the Silent Union(ディゾリューション・オブ・ザ・サイレント・ユニオン)』がSteamでリリースされた(発売日: 2026年7月28日)。開発・パブリッシングはUmigame Studios。価格は¥355(通常¥395、2026年8月12日まで10%オフ)。

物語の主人公は、最後の登校日から抜け出せずにいる少女ヴェラ。かつて交わした約束の場所へ向かって、廃校となった校舎をひとりで歩いていく――というのが本作の軸だ。ジャンルはアドベンチャー・インディー、対応言語は英語・ロシア語・トルコ語・日本語・簡体字中国語(インターフェース・フルオーディオ・字幕)。

ポイント&クリックで辿る、崩れていく記憶

探索はポイント&クリック方式。ノートや電話といった手元のアイテムを調べたり、「バルコニーへ向かう」「廊下へ向かう」といった選択肢を選んで、無人の教室をひとつずつ進んでいく作りになっている。時刻を示す表示が刻々と進む演出もあり、決められた一日をなぞっていく感覚が伝わる。

一方で、画面には森の中に一人きりで佇む場面も差し込まれる。校舎という現実の空間と、記憶や心象を思わせる場面とが交錯し、「どこにいるのか分からなくなる」ような感覚を作り出しているのが本作の特徴だ。

にじむ日常と、忍び寄る違和感

夜の街を歩く場面ではノイズがかった映像に赤いフードの人影が浮かび上がり、差し込む陽光がやわらかく照らす場面もある。ブルータリズム建築とリミナルスペース(見覚えがあるのに、どこか異質な空間)を下敷きに、アニメ調のラインとピクセル、実写写真を重ねたビジュアルで、穏やかさと不穏さが同居する空気を描いている。

夕暮れのベンチで語られる独白や、ふいに突き放すような一言、夜の街に浮かぶ大型ビジョンに映る問いかけ――断片的なモノローグが積み重なるほど、二人の少女の関係がすでに変わり始めていることが見えてくる。物語は一度のプレイで完結する短編で、選択によって結末が分岐するマルチエンディング形式が採用されている。

Umigame Studios

Umigame Studios

開発: Umigame Studios

気になる冒険者は、Steamページで詳細をチェック

『Dissolution of the Silent Union』は、記事執筆時点でユーザーレビューが好評価に偏っており、静かな怖さを味わえる短編として注目されている。開発元Umigame Studiosは発売にあたり公式Xでも本作への思いを綴っている。

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