妹だけが心の拠り所に――『妹、他者、パラノイア』がSteamでリリース

ダークビジュアルノベル『妹、他者、パラノイア』(英題: Sister Other Paranoia)がSteamでリリースされた。開発はHazeDenki、パブリッシングはSerenity Forgeが担当する。

価格は1,200円で、発売記念として20%オフの960円が2026年8月28日まで適用される。対応OSはWindows、対応言語には日本語(字幕・インターフェース)も含まれており、国内プレイヤーもそのまま遊べる。

他人の感情が視える主人公と、共依存の兄妹

主人公は、他人の感情の「色」が視えてしまう青年。ラノベ作家を志しながらも、他者の心をあまりに鋭敏に感じ取ってしまう性質ゆえに社会との折り合いに苦しみ、自室に引きこもりがちな日々を送っている。そんな彼にとって唯一の安らぎが、共に引きこもる妹との時間だ。

作中の一場面では、妹が兄を評して「変な子でよかった」と語りかけ、続けて「おにいちゃんとわたしは、ずっと二人でゆるやかな自殺をしてるんだね」と口にする。優しさと危うさが同居する兄妹の距離感こそが、本作の核となっている。

トレーラーで見る、疑心暗鬼の世界

紹介動画

公式トレーラーでは、退廃的な色調と手描き風の演出で綴られる本作の空気感が確認できる。開発を手掛けるHazeDenkiは、『NEEDY GIRL OVERDOSE』の中核スタッフが名を連ねるチームで、本作でもシナリオとディレクションをにゃるら氏が担当し、音楽はAiobahn +81が手掛けている。

HazeDenki

HazeDenki

HazeDenkiは、『NEEDY GIRL OVERDOSE』の中核スタッフが名を連ねる開発チーム。本作ではシナリオとディレクションをにゃるら氏が担当し、音楽をAiobahn +81が手掛ける。パブリッシングは世界展開を手掛けるSerenity Forgeが担う。

主人公を取り巻く“他者”たち

主人公を「せんせー」と呼び、紅茶を注ぎながら創作活動への強い執着を語りかけてくる人物や、

芸術談義に耽りながらも「細かいことはいいんだよ」と平然と言い切る人物など、主人公の周囲には一癖も二癖もある“他者”たちが次々と現れる。

こうした人物たちとの関わりは選択肢によって分岐し、対応次第では相手を追い詰める結末に至ることもあるとされる。誰と、どう関わるかがそのまま物語の行方を左右する構成だ。

SNSは“現代のパノプティコン”

主人公の能力は、時に他者の本音を容赦なくえぐり出す。表面上は明るく振る舞う人物の内心に潜む焦りやコンプレックスが、鋭い視線とともに突きつけられる場面もある。

作中では、囚人を相互に監視させる牢獄「パノプティコン」の仕組みになぞらえ、「SNSは現代のパノプティコンだ」と語られる場面も用意されている。常に誰かに見られているかもしれないという疑心暗鬼こそが、本作のタイトルにある「パラノイア」の正体だ。なお、Steamのコンテンツ表記には精神衛生に関わるテーマや暴力表現、軽度の性的表現が含まれる旨が明記されており、遊ぶ際はその点も踏まえておきたい。

価格・対応言語・購入情報

『妹、他者、パラノイア』はSteamで配信中。日本語字幕・インターフェースに対応し、発売記念の20%オフは2026年8月28日までとなる。最新情報は公式X公式DiscordRedNoteでも発信されているほか、HazeDenki公式サイトでも確認できる。気になる人はまずSteamストアページをチェックしておきたい。