終わらないループの市場で、母の気配を追う

一人称ホラー『Where Is Mommy』が、Steamで正式リリースされた。2025年11月30日から早期アクセスとして展開されてきた本作は、2026年7月4日付けで正式版に移行。開発・パブリッシングはCalm Hyena Interactiveが手がけている。

プレイヤーが操るのは、母親のかすかな痕跡を追って終わらない市場をさまよう迷子。ループするたびに市場の姿は少しずつ歪み、現実離れした空間へと引きずり込まれていく。長く留まるほど世界に滲む「異変」は色濃くなっていくといい、見た目通りではない環境の変化を注意深く観察しながら生き抜くことが求められるようだ。ジャンルはアドベンチャー・インディー・シミュレーションで、心理ホラーや謎解き、複数エンディングといった要素もタグ付けされている。

姿を変え続ける、霧の中の迷路

舞台となる市場は、ブレンダーや電子レンジが並ぶ露店が軒を連ね、深い霧と裸電球のような灯りに包まれた懐かしくも不穏な空間だ。ジャンルタグに「レトロ」とある通り、粗い質感の低解像度風グラフィックが、記憶の奥にあるような曖昧さと不気味さを同時に生んでいる。

霧の奥に立つ小さな人影は、探している母親なのか、それとも別の何かなのか。傍らに横たわる人影らしきシルエットも見え、平穏な市場の風景が一瞬で不穏な光景に転じる。こうした「違和感」の積み重ねこそが、本作が掲げる異変探しのゲーム性そのものといえそうだ。

静まり返った家の中に潜む何か

市場だけでなく、住宅の内部と思われる場面も用意されている。懐中電灯だけを頼りに進む暗い室内には、椅子に腰掛ける人影ともう一人の人影が佇み、自分以外の誰かがそこにいる緊張感を漂わせる。

寝室では、ベッドとクローゼットを懐中電灯の光がわずかに照らすのみ。光の届かない闇の広さが、そこに何が潜んでいるか分からない恐怖を後押しする。

台所らしき一室はさらに濃い暗闇に沈み、コンロや調理台の輪郭がぼんやりと浮かぶ程度しか視認できない。光源の乏しさそのものが敵になるような、じわじわとした圧迫感が続く。

一方でリビングでは、スタンドライトが暖色の光を灯し、テレビや観葉植物のある生活感が垣間見える。とはいえ光の届かない奥の廊下は闇に沈んだままで、安心できる部屋のはずが、どこか落ち着かない空気を漂わせている。

街の外に広がる、もうひとつの光景

市場や住宅の場面とは異なり、パトカーらしき車の傍らに二人の人影が立つ夜の屋外シーンも公開されている。赤い光がわずかに車体を照らすのみで詳細は掴みにくいが、本作には複数のエンディングが用意されているといい、こうした場面がどの結末につながっているのかは気になるところだ。

Calm Hyena Interactive

Calm Hyena Interactive

開発: Calm Hyena Interactive

価格と対応言語を確かめておこう

『Where Is Mommy』はWindows向けにSteamで配信中で、通常価格¥700のところ、2026年7月14日まで30%オフの¥490で購入できる。対応言語は英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・韓国語・ポルトガル語・ロシア語・中国語(簡体字/繁体字)・トルコ語など13言語で、日本語もインターフェース・音声・字幕のすべてに対応している。早期アクセス期間を経て内容を練り上げてきた本作、詳しい購入情報や最新のシステム要件はSteamストアページで確認してほしい。