洋館で何が起きたのか──『ギャリー邸事件』が配信開始

推理アドベンチャー『ギャリー邸事件(The Incident at Galley House)』がSteamで配信開始された。開発はWilliam Rous、パブリッシングはEvil Trout Inc.が手がける。

物語の舞台は1936年3月7日の日曜日、地元の人々がぬかるんだ道を歩いて向かった洋館「ギャリー邸」。そこで起きた恐ろしい事件の真相を、数十年後に手にした奇妙な機械を使って解き明かしていくというあらすじだ。ジャンルはアドベンチャー(推理)、価格は¥2,340(本稿執筆時点で10%オフの導入価格、割引は7月21日まで)。対応OSはWindows10 64bit・macOS14以降・Linux64bitで、対応言語には英語・フランス語・ドイツ語・簡体字中国語に加えて日本語も含まれている。配信開始直後のユーザーレビューはおおむね好評だ。

過去の“声”を聴く、奇妙な装置

紹介動画

本作の核となるのが、「過去の残響に耳を澄ませる」ための奇妙な機械だ。ゲーム内には、IDカードでの認証や画面への手のひら認識を求めてくる、いかにも謎めいた端末が登場する。ストアページによれば、この装置と記憶を辿るための立体的なインターフェースを通じて、プレイヤーは会話の断片を集めながら事件の全体像を組み立てていくことになるという。フルイラストのビジュアルノベル形式に、プロの声優によるボイス、オリジナルサウンドトラックが加わり、公開されたトレーラーでもその不穏な雰囲気を確認できる。

雨の夜、ギャリー邸に集う来訪者たち

機械を通して蘇る記憶のひとつが、雨の降りしきる夜にギャリー邸へ乗り付けた自動車と、ぬかるんだ小道に降り立つ来訪者たちの姿だ。灯りの点る洋館を背に、ドレス姿の女性とスーツの男性が言葉を交わす場面からも、これから起きる出来事への不穏な予感が漂う。

声だけが残る、静寂の中の残響

古びたキッチンには、当時そこにいた人物の輪郭だけが半透明の姿で浮かび上がり、交わした会話がそのまま再生される場面もある。姿は既にないのに声だけが残る――この「残響」こそが本作の推理の手がかりであり、プレイヤーは部屋から部屋へと機械を持ち歩きながら、当時交わされた何気ないやり取りに耳をそばだてることになる。

11人の来訪者を暴く分析システム

集めた記憶は、専用のシステム画面で人物ごとに整理していく。画面には最大11人分の人物シルエットが並び、それぞれの外見的特徴(衣服の汚れ、香水の匂い、指輪の有無といった細部)や、その人物が発した言葉が記録されていく。声だけしか手がかりのない相手の正体を、こうした断片的な情報から推理していくのが本作らしいゲーム性だ。

パネルを操作し、記憶の位置を突き止める

さらに、レトロな機材を思わせる操作パネルでは、11人分のスイッチとダイヤルを切り替えながら、誰がどの部屋・どの時間にいたのかを一つずつ突き合わせていく。エントランス、クエイル通り、リビングといった場所のリストと連動しており、記憶の断片を正しい位置にはめ込んでいく作業そのものがパズルとして組み込まれている。

William Rous

William Rous

開発: William Rous、Evil Trout Inc.

気になったら、まずはウィッシュリストへ

『ギャリー邸事件』は現在Steamストアページで配信中。開発元は公式Bluesky・公式Mastodonでも情報を発信している。過去の声だけを頼りに惨劇の真相を組み立てていく独特の推理体験に興味を持ったら、まずはストアページをチェックしておきたい。