罪を償い、奇跡を掴めるか――幻想の「記憶の世界」を巡る探索アドベンチャー

物語主導型の探索アドベンチャー『ホロウソロウ』が、2026年7月7日にSteamで配信を開始した。開発・発売はアノノネ。価格は556円(通常価格655円からの15%オフとなる発売記念価格)で、ジャンルはアドベンチャー、タグにはAdventureやSingleplayer、2D、JRPG、Cuteなどが並ぶ。
物語の舞台は「憧れの地」と呼ばれるユネキール。この地には願いを叶える「奇跡」が存在するが、それを受け取れるのは罪のない者だけとされている。記憶を失った主人公パトラニアが覚えているのは、「叶えたい願いがあったこと」と「かつて罪を犯したこと」のふたつだけ。過去を思い出し、罪を償い、願いを果たすために、パトラニアは幻想的な「記憶の世界」へと足を踏み入れていく。
霧の大聖堂に佇む、記憶の欠片

記憶の世界の入り口として描かれるのが、深い霧に包まれた大聖堂のような建造物だ。羽根のような飾りをまとったパトラニアがその前にひっそりと立つ一枚は、これから辿ることになる記憶の重さと美しさを同時に予感させる。
満月の下で明かされる、贖罪の言葉

柵に腰かけ満月を見上げるパトラニアの独白として、「私はかつて、重大な罪を犯した。それを償わない限り、私の願いが叶うことはないだろう」という一文が示される。ゲームプレイでは記憶の断片を集め、それが良い記憶か悪い記憶かを判断していくことになり、積み重ねた選択によって世界と結末が変化する。選択は主人公以外の人物の運命にも影響し、一度決めた道を後戻りすることはできない。
「これは私の過去なのか、それとも私は死んだのか」

霧の中の階段を前に立ち尽くすパトラニアは、「ここは…なんですか? これが私の過去なのですか、それとも私は死んだのですか…?」と自らに問いかける。記憶を失った主人公が、断片的な光景をひとつずつ拾いながら自分自身の輪郭を確かめていく――そんな探索の緊張感が伝わってくる場面だ。
正体解明――記憶の奥で待つもの

物語の節目には「正体解明」という文字が浮かび上がる演出も用意されている。誰の顔も見えないシルエットの姿とともに提示されるこの一枚は、パトラニアが犯したとされる罪の正体、そして記憶の世界そのものの謎に迫る展開を予感させる。
苦しい記憶に浮かぶ、もうひとつの声
パトラニア自身の記憶だけでなく、制服姿の人物が胸の痛みを語る場面や、ノイズ交じりの映像の中で「嘘なんてお手の物だってのに」と漏らす独白も描かれる。記憶の世界には複数の人物の想いが折り重なっており、罪の真相が一人だけの物語ではないことをうかがわせる作りだ。
アノノネ
アノノネは『ホロウソロウ』を単独で開発・発売するインディーデベロッパー。罪と贖い、記憶をテーマにした2D探索アドベンチャーとして本作を送り出した。
廃墟に咲く一輪の花、そして発売情報

星が降る廃墟のような空間で花を見つけたパトラニアは、「これは…綺麗な花ですね。こんなところで咲いているなんて…」とつぶやく。重く沈んだ世界観の中にも、ふとした希望が差し込む瞬間が用意されている点は本作の魅力のひとつだろう。
対応OSはWindows 10/11(64bit)のみで、対応言語も日本語に限られる(英語には対応していない)。Steam実績は15個用意されているほか、Steam Cloudやファミリーシェアリングにも対応。プレイボリュームは軽めとされており、隙間時間でも遊びやすい一本だ。気になった人はSteamストアページで詳細を確認してほしい。






