マウス一つで宇宙ゴミを破壊し、1億ドルの借金を返済する

SFインクリメンタルゲーム『DEBRISVERSE(デブリバース)』が、2026年7月29日19:00にSteamで発売された。開発・パブリッシングを手がけるのは「Studio RELIER」(運営:株式会社ソルミア)。価格は530円(税込)で、発売を記念した10%オフのローンチ割引が実施中だ。対応プラットフォームはSteam(Windows PC)、対応言語は日本語・英語となっている。
プレイヤーは宇宙開発企業「B.R.I.S社」の作業員として、背負わされた1億ドルの借金返済を目指すことになる。操作はマウスのみとシンプルで、まずは公開されているトレーラーで世界観の空気を確かめておきたい。
紹介動画
デブリを砕くたびに桁が膨れ上がる、インクリメンタルの快感

ゲームの基本ループは、画面を埋め尽くす宇宙デブリを自動・手動で破壊し、得たクレジットでツールを強化していくというもの。レーザーが敵の群れを薙ぎ払い、破壊するたびに「Junk_parts」や「Auth_chip」といった素材と資金が画面いっぱいに弾け飛ぶ様子は、まさにインクリメンタルゲームらしい物量の快感だ。

強化を重ねるほど獲得クレジットは加速度的にインフレしていき、序盤は借金の利息にすら追いつかなかった収支が、やがて桁違いの規模へと膨らんでいく。強化内容はローグライト的にランダムで提示される場面もあり、「臨時ボーナス」のような堅実な選択肢と、レア枠の特殊装備が並ぶ画面ではどれを選ぶか悩ましい駆け引きが生まれる。

強化はハニカム状のスキルツリーでも管理されており、プレイを進めるとランクや所持金の桁は天文学的な数字へと到達する。それでも画面右上に表示され続ける「DEBT」の文字が、この作業の本当の目的を絶えず思い出させてくる。

アームからレーザー、ドローンまで――育てる装備は多彩

破壊に使うツールは、標準装備の「アーム」や範囲攻撃の「ショットガン」から始まり、レベルを上げていくことで工業用レーザー、高圧電流を放つテスラ、追尾型のミサイルまでを段階的に解放できる。さらに自動で敵を攻撃してくれるドローンも用意されており、射撃・粉砕・機雷という異なる特性のモジュールを組み合わせて自分なりの攻略スタイルを組み立てられる。

ランクが上がっていくと、通常のデブリとは一線を画す巨大な機械生命体のような強敵も立ちはだかる。こうした大物を打ち崩す瞬間は、コツコツ積み上げた強化の成果を実感できる見せ場になっている。

可愛い顔の下に潜む、企業ディストピアの黒い笑い

本作の大きな特徴は、ニコニコ顔のロボットが主人公という愛らしい見た目の裏に、かなり辛辣な企業ディストピア風刺を仕込んでいる点だ。ゲーム開始時に交わされる雇用契約書には、返済不能と判断された債務者を「法人資産」として再定義する条項や、社会に「不適合」となった際の処遇を会社の裁量に委ねる条項、さらには精神的負荷が一定値を超えると記憶や感情までも「最適に調整」されるという条項が並ぶ。可愛らしいUIとは裏腹に、じわじわとした不気味さがにじむ演出だ。

プレイを進めていくと、市民IDの抹消を告げる不穏なメッセージなど、断片的な物語演出も差し込まれてくる。

さらに画面に紛れ込むノイズやグリッチに気づき、隠されたターミナルでコマンドを入力していくと、物語は分岐を始める。借金を完済したその先に、全7種類の結末が用意されているという仕掛けだ。
借金返済の駆け引きと、闇市場に並ぶ怪しい商品

貯めた資金は電卓のようなUIで返済に回すことができ、一定額を返すごとに「オート攻撃」「連続勤務の解禁」といった特典が段階的に開放されていく。返済が進むほど画面右上の借金額が目に見えて減っていくのは、地道な達成感がある。

一方で、闇市場らしき場所には「極秘監査メモ」や「違法改造パッチ」、さらには「B.R.I.S社株券」といった怪しい商品が並び、値段は数百万ドルから10億ドル規模までさまざま。世界観の不穏さを裏付けるコレクション要素として、やり込み派の好奇心をくすぐる。
無料体験版は借金完済まで丸ごとプレイ可能
無料体験版は、1周目のエンディングにあたる1億ドルの借金完済までを丸ごと遊べる内容になっており、そこで作ったセーブデータは製品版にそのまま引き継げる。まずは体験版で自分に合うかどうかを確かめてから購入を判断できるのは、インクリメンタルゲームとしてありがたい設計だ。
秋には高難度の大型アップデートも予告

本編クリア後のプレイヤーに向けて、2026年9月には大型アップデートの実施も予告されている。内容は高難度の新規エンドコンテンツで、強力な敵との連戦や、アイテムの収集・合成によるハクスラ的な育成要素が追加される見込みだ。「本日の業務報告」画面ではノルマ達成率312%に「PERFECT!!」のスタンプが押されるなど、細部までブラックユーモアが効いた作りになっており、続報はStudio RELIERの公式Xや公式YouTubeでも発信される予定だ。
株式会社ソルミア
株式会社ソルミアが運営するインディーゲームブランド「Studio RELIER」による発表。『DEBRISVERSE』の開発・パブリッシングを手がけている。
なお、メディア向けの素材はプレスキットとしてまとめて公開されている。気になった人は、まず無料体験版か本日発売の製品版で、この可愛くも黒い借金返済劇を体験してみてほしい。




