無料で渡したコードが、転売サイトの商品棚に並んでいた

インディー開発スタジオ「Dicehit Games」が2026年8月10日、公式X(@dicehitgames)で怒りの投稿を行い、話題になっている。発端は、配信者やメディアへ無償で配布していたレビュー用のプロモーションコード(Steamキー)が、無許可でキー再販サイトに横流しされていたことだ。本来は宣伝への協力へのお礼として渡したコードが、格安の商品として転売サイトの棚に並んでいるのを、開発チーム自身が発見した。
「使うくらいなら、まだ海賊版の方がマシ」

Dicehit Gamesは投稿で、こうした転売サイトで売られているコードは自分たちが無償で送り出したものであり、転売による売上は開発元には一切入らないと説明。善意で配ったコードが悪用されている状況に対し、「もしゲームの値段が高すぎて再販サイトを使うつもりなら、いっそ海賊版をプレイしてほしい」という趣旨の発言をした。海賊版であっても開発元の収益にならない点は同じだが、少なくとも転売業者に利益が渡ることはない、というのがその真意だ。
誠実なレビュアーを罰したくない、から生まれた対応方針

Dicehit Gamesは4人体制という小規模なチームで運営されている。転売されたキーを無効化する対応も検討はできるが、正規に受け取ったレビュアーが使っているキーと、転売サイト経由で不正に流通したキーを技術的に区別する手段がない。そのため、誠実に協力してくれたレビュアーを誤って罰してしまうことを避けるべく、キーの無効化には踏み切らない方針だという。転売という行為自体は問題視しつつも、実害を受けていない第三者を巻き込まない対応を選んだ形だ。
渦中の作品『Runeveil』はどんなゲームか

今回転売の対象になったのは、Dicehit Gamesが2026年6月23日にSteamでアーリーアクセス配信を開始したデッキ構築型ローグライク『Runeveil』。価格は999円。プレイヤーは属性魔法使いを操り、複数のアリーナを渡り歩きながら「罪王」と呼ばれるボスたちを倒していく。最大の特徴は、手札のルーンをどの順番で並べるかによって連鎖コンボが変化する独自の戦闘システムで、同じ手札でも並べ方次第で結果が大きく変わる駆け引きが持ち味だ。
紹介動画

進行中はアーティファクトやポーション、エンチャントを購入・強化しながらビルドを組み上げていく要素もあり、ルーンの並びと相性の良い遺物を組み合わせることで、戦況を一気に覆すような大ダメージを狙うことも可能だ。

アーリーアクセス版では4人の魔法使い、3体の罪王(7段階の難易度)、200種類以上のルーン、100種類以上のアーティファクトが実装済み。Dicehit Gamesは『Runeveil』のほか、Bug Cleaners、NEODUEL: Backpack Monsters、Registaといったタイトルもリリースしている独立系スタジオで、今回の一件を経ても引き続き自社作品の開発を続けている。





