支援金1093万円が届かぬまま半年、それでも止めなかった開発

近未来SF×美少女ビジュアルノベル『パーガトリー・ブルー(PURGATORY: BLUE)』を手がけるcittan*氏(ENDLESS SUMMER Studio)が、開発再開に向けた動きを発表した。公式Xで「パーガトリー・ブルー プロジェクト再開まで、あと少しです!!」と投稿し、本格再始動への意欲を示している。

本作は2024年12月に正式発表され、2025年7月にはクラウドファンディングサイト「うぶごえ」でキャンペーンを実施。485名の支援者から、目標700万円に対し1093万5092円(達成率156%)という大きな支援が集まった。しかし、うぶごえが代理受領したこの支援金は開発元に送金されず、督促を続けても5ヶ月以上未送金の状態が続いていた。開発元は2026年1月に弁護士へ依頼し、2月からは渋谷警察署でうぶごえ代表への刑事告訴の手続きを進めている。

厳しい状況下でも、cittan*氏は自己資金や海外パブリッシャーからの資金調達によって一部制作費を確保し、開発自体は止めていないと説明を続けてきた。今回の発表は、その苦境をひとまず越え、全体開発の再開に向けて動き出したことを伝えるものだ。

7月28日19時、Ci-enで「続行クラウドファンディング」開始

開発再開にあわせ、DLsite運営元の株式会社エイシスが提供するクラウドファンディングサイト「Ci-en」にて、新たに「続行クラウドファンディング」を実施することも発表された。タイトルは「プロジェクト再開へ!──『パーガトリー・ブルー』続行支援」で、開始は2026年7月28日19時、目標金額は50万円と設定されている。

うぶごえでの一件を踏まえ、支援金の着実な着金が見込めるプラットフォームでの再挑戦となる。目標金額が控えめに設定されているのも、あくまで開発再開を確実にするための実務的な資金調達という位置づけがうかがえる。

目指すは2027年5月のマスターアップ

本作は、Steam・DLsite等でのPC向けリリースを目指して開発が進む近未来SF美少女ビジュアルノベルで、マスターアップの目標時期は2027年5月とされている。うぶごえを巡る一連の未送金問題は業界内でも波紋を呼んだが、開発チームは支援者やプレイヤーへ完成作品を届けるという姿勢を崩していない。

続報や支援方法の詳細は、公式サイトcittan*氏の公式Xパーガトリー・ブルー公式Xで随時発信される見込みだ。作品を待ち続けてきた支援者、そしてこれから応援したい人は、7月28日19時からのCi-enでの続行クラウドファンディングをチェックしておきたい。