13年目にして最大の更新「Build 42」、ついにStableへ

ゾンビサバイバル『Project Zomboid』を手がけるThe Indie Stoneは、大型アップデート「Build 42.20」を公式ブログで発表し、2026年7月29日にStable(安定版)ブランチへ正式リリースした。SteamおよびGOG向けに、Windows/macOS/Linux版が同時配信され、既存ユーザーは追加費用なしで導入できる無料アップデートとなっている。

紹介動画

『Project Zomboid』は発売から約13年が経過してなお開発が続くEarly Accessタイトルで、今回のBuild 42.20公開後には、SteamDBなど第三者集計をもとにSteamの同時接続者数が過去最高となる12万人超を記録したと複数のメディアが報じている。長く遊ばれてきたタイトルが、ここへきて新たな山場を迎えた格好だ。

舞台「Knox Country」がまるごと倍に広がった

今回の目玉は、なんといっても舞台となるマップ「Knox Country」の大規模な拡張だ。プレイ可能なエリアはBuild 41比で倍になり、Riverside、West Point、Rosewood、Muldraugh、Ekron、Dixieといった主要な街が軒並み刷新された。夜の住宅街を見下ろすと、雪の積もる屋根や明かりの灯る窓、通りをさまよう人影まで、以前より格段に密度を増した街並みが広がっているのが分かる。追加された建物は1,400棟以上、新規タイル数は20,000以上にのぼり、その物量だけでも今回の更新がBuild 42における最大級の内容であることがうかがえる。

新たな一等地、湖畔の街Fallas Lake

刷新された街の中には、新たに加わったFallas Lakeも含まれている。雪をかぶった湖畔の別荘と桟橋という組み合わせは、これまでの『Project Zomboid』にはなかった風景だ。人の生活の痕跡が色濃く残る建物と、静かな水辺が同居する場所は、拠点探しの選択肢としても新鮮に映るだろう。

石工から鍛冶まで、クラフト・建築が一段と深まった

クラフト・建築システムにも大きく手が入った。素材を選んでレシピを絞り込める検索機能、複数個をまとめて作れる同時クラフト、条件がそろった際に手順を一発で済ませられるスマート右クリックショートカットが加わり、作業の手間そのものが軽くなっている。加えて、石工・彫刻・石器づくり・鍛冶といった新しいクラフト分野も追加され、廃材を積み上げて壁を組み、ペンキで塗り直していくような地道な再建作業に、これまで以上の選択肢が用意された形だ。

車両整備の画面のように、パーツ単位の状態管理までこだわって作り込まれているのが『Project Zomboid』らしいところ。今回のクラフト拡張も、そうした細部への作り込みの延長線上にある更新と言える。

明かりの乏しい夜、群れの脅威は健在

街が広がり、遊べることが増えた一方で、ノックス郡を覆う脅威そのものは変わらない。火の手が上がる路上に群れが押し寄せる光景は、今回の更新後も健在だ。新たに追加されたチャレンジシナリオ「Top of the World」「28 Seconds Later」は、通常のサバイバルとは異なる状況からゲームを始められる遊び方で、広がった街を新しい切り口で味わい直したいプレイヤー向けの内容になっている。

セーブ非互換に注意、QOL改善と今後の展望

今回のBuild 42.20では、ゲームパッド操作への対応、UIスケーリング調整、マップ閲覧中の一時停止など、細かな快適性の改善も多数実施されている。一方で注意したいのが互換性だ。Build 41およびBuild 42.19時点のセーブデータは、Build 42.20とは互換性がないとされており、既存のセーブを引き継いで遊び続けることはできない。The Indie Stoneは、年内に最適化やMOD対応強化などを盛り込んだ「Build 42 Support Update」の実施も予定しているとしており、13年目を迎えた『Project Zomboid』の開発は、まだしばらく続いていきそうだ。