灰燼と鉄の匂いが漂う戦場、『薄暮遠征軍』が早期アクセス開始

ダークファンタジー・ターン制タクティカルRPG『薄暮遠征軍(Prelude Dark Pain)』が、Steamにて早期アクセス版として2026年7月27日(日本時間7月28日)に配信開始された。開発はスペイン・セビリア拠点のインディースタジオQuickfire Games、発売元はFiresquid。本作はQuickfire Gamesにとって初のリリースタイトルであり、Kickstarterでのクラウドファンディングを経て開発が進められてきた作品でもある。対応言語はスペイン語・英語・日本語で、いずれもフルボイス・字幕に対応する。

引退した戦士兼鍛冶屋が、再び戦場へ

物語の主人公は、かつての戦いから距離を置き鍛冶屋として暮らしていた戦士ソーレン。鍛冶場の炉の前で「こんな風が運ぶ匂いは久しぶりだ……血と鉄の匂いが混ざっている」とつぶやく場面からも分かるように、平穏だった日常に再び戦いの気配が忍び寄る展開から物語は動き出す。

ソーレンたちが立ち向かう相手は、灰燼聖協団と呼ばれる勢力と、そこに巣食う魔物たち。手描き調のダークな絵作りは、戦場の緊張感とキャラクターの背負う因縁を色濃く映し出しており、単なる戦闘の繰り返しに終わらない、結果が物語に影響していくストーリー体験を志向したタイトルであることがうかがえる。

高低差と足場を読む、環境ギミックのターン制戦闘

紹介動画

戦闘はグリッド状のマス目上で展開されるターン制タクティカルバトル。走行中の列車の屋根や荷台といった不安定な足場そのものが戦場となり、高低差や障害物の配置を読みながら位置取りを決めていく。誰がどこに立つかによって攻撃の通りやすさが変わるため、キャラクターを動かす一手一手に駆け引きが生まれる。

実際のバトル画面では、側面から仕掛ける「フランク攻撃」でダメージ量や命中率が跳ね上がる様子が確認できる。相手の防御・回避・耐性といった数値をにらみながら、有利な位置へ回り込む立ち回りが勝敗を分ける仕組みだ。

9人のヒーローと、拠点で育てる編成の幅

早期アクセス版では物語のAct 1全体に加え、9人のヒーローがプレイ可能。それぞれのキャラクターには複数のクラスに応じたスキルツリーが用意されており、遠距離攻撃を得意とする「Gunner」から魔法寄りの「Elementalist」へと育成方針を切り替えるなど、スクワッド単位でのカスタマイズが可能だ。プレイヤーは戦闘だけでなく、拠点でヒーローの編成や成長を管理しながら遠征を進めていくことになる。

価格・セールと今後のロードマップ

早期アクセス版のSteam価格は2,600円で、配信を記念した10%オフのセールが8月11日まで実施されている。早期アクセス期間はおよそ1年を予定しており、製品版では20人以上の操作キャラクターに加え、ワールドミッションやレイドといった要素の追加が計画されているという。なお、パッケージ版はSelectaPlayとの提携で展開される予定だ。

サウンドトラックは『ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル』などを手掛けた谷岡久美氏が担当しており、戦場に流れる楽曲も本作の見どころのひとつとなっている。続報や不具合報告などは公式Discord公式Xで随時案内される予定だ。気になった人はまずSteamのストアページをチェックしておきたい。