公開からわずか2カ月、全世界売上が14億元を突破

完美世界(Perfect World)は公式サイトで2026年上半期の業績予告を発表し、都市型の超自然オープンワールドRPG『NTE: Neverness to Everness(異環)』の全世界累計売上(流水)が、2026年6月30日時点で14億元(人民元)を超えたことを明らかにした。日本円に換算するとおよそ300億円前後に相当する規模だ。同作は2026年4月末に全世界で正式サービス(グローバル公測)を開始したばかりで、公開からおよそ2カ月というスピードでこの数字に到達したことになる。開発は完美世界傘下のホッタスタジオ(Hotta Studio)が手がけている。

稼ぎ頭は公式PC・Android版、海外のiOS・PlayStationでも上位に

発表によると、全世界売上のうち公式PC版・公式Android版の合計が全体の60%以上を占めているという。基本プレイ無料タイトルとしては、公式チャネルへの課金がしっかり収益の中心になっている形だ。加えて、複数の海外地域でiOSの売上ランキングトップ5入りを果たし、PlayStationストアでも複数地域でベストセラー1位を獲得したとしている。夜の花畑を駆け抜ける2人のキャラクターと流れ星のようなエフェクトが印象的なこのカットからも、都市と幻想が同居する世界観の作り込みがうかがえる。

Steamでも正式配信、マルチプラットフォームの輪がさらに拡大

『NTE』はもともとPC・Android・iOS・PlayStation5・Macに対応していたが、2026年7月8日にはSteam版も正式配信を開始し、Epic Gamesストアを含むマルチプラットフォームでのクロスプレイ対応がさらに広がった。つまり、今回発表された14億元という売上は、Steam版が加わる前の段階ですでに積み上がっていた数字ということになる。Steamでの正式配信開始は公式Xでも告知されている。

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ネオンときらめく街角、探索したくなる緻密な作り込み

雨に濡れたネオン街を舞台に、ピンクとパープルの結晶が飛び散る戦闘シーンからは、都市の日常に異形の存在が入り込んでくる本作らしい緊張感が伝わってくる。桜舞う住宅街の路地に停まる一台の車、そして荒廃したゴシック様式の大聖堂を見下ろすキャラクターの姿まで、舞台となる街のスケールと表情の幅広さが画面越しにも伝わってくる。

「赤字」の中身は先行投資、本格的な貢献はこれから

完美世界は同じ発表の中で、2026年上半期の連結業績について、親会社株主に帰属する当期純損失が8000万〜1.2億元になる見通しだとも明らかにしている。ただしこれは『NTE』の不振によるものではない。赤字の主因は、サービス開始初期に集中したマーケティング費用が会計上一括で費用計上される一方、課金による収益はプレイヤーのライフサイクルにわたって分割計上されるという、収益と費用の期間のズレにあると説明されている。完美世界は、『NTE』の業績への本格的な貢献は2026年第3四半期以降に表れる見通しだとしており、今回の売上14億元はあくまで通過点という位置づけだ。基本プレイ無料でここまでの数字を積み上げた本作が、Steam版参入後どこまで伸びるのか、続報にも注目しておきたい。