227人が消えた宗教儀式の謎、検索窓ひとつで追う無料ADV

無料の推理アドベンチャー『No Results Found』がSteamで配信開始された。開発はZzangdol Games、パブリッシングはJungle Game Labが手がける。プレイヤーは宗教アーカイブの調査員として、227人が溺死した宗教団体の事件をネット上の検索を駆使して調査していく。
タイトル画面には検索窓と「No Results Found(該当なし)」の表示だけが並ぶ。手がかりを与えてくれる案内役はいない。気になった単語を自分の手で検索し、次の検索語を自分で見つけ出す。そんな不親切さこそが本作の核心だ。
調査員としてログインし、事件のデータベースを開く

プレイヤーがまず目にするのは、架空の政府機関「NIRA(National Institute of Religious Archives)」のログイン画面。ここに調査員として入り、社内データベースやコミュニティサイト、チャットアプリを行き来しながら事件の記録を掘り起こしていく。

データベースに残された「九腕タコ教 集団死亡事件」のページには、教団の年次宗教儀式の最中に参加者227名が死亡したという記録と、発見時の現場写真が添えられている。死亡者には信徒だけでなく教団関係者も含まれており、記事は淡々とした調査資料の体裁で、事件の異様さを静かに伝えてくる。
検索して、また検索する。手がかりは強調されない

ゲームシステムの核は「検索用語を入力して手がかりを探す」という一点に尽きる。重要な情報がハイライト表示されることはなく、教団のコミュニティサイト、社内システム、社員名簿、チャットアプリの画面を自分の目で読み込み、怪しい単語や人名を拾って次々に検索していく必要がある。デスクトップには複数のウィンドウが同時に開かれ、まるで実在のパソコンを操作しているかのような没入感を演出する。

教団内部の掲示板には、儀式部門への不満をぶちまける信徒たちの生々しい書き込みも残されている。「シーラカンス」という人物が事態を取りまとめている様子がうかがえるなど、公式記録だけでは見えてこない教団内部の力関係も、調査を進めるほど浮かび上がってくる。
報告書の空白と、名付けられなかった寄生虫

データベースで教団の年次儀式「九骵礼」の記録を読み進めると、罪を告白する儀式の詳細が明らかになる一方、並行して開かれた調査報告書には黒塗りの空白が目立つ。担当者とのチャットでは、死亡者から検出された寄生虫が正式に「ベルネマ・パリダム」という種として保存されていたことが確認されるなど、ひとつの検索が次の謎を呼ぶ構成になっている。
複数エンディングとSteam実績10個、日本語にも対応
本作はシングルプレイの探索型アドベンチャーで、複数のエンディングとSteam実績10個を搭載。インターフェース・音声・字幕は英語・韓国語・日本語に対応し、対応OSはWindows 10 64-bit以上。価格は無料(Free to Play)で、誰でもすぐに試せる。
配信からまもなくSteamユーザーレビューは473件中470件がポジティブとなり、「非常に好評」(99%)の評価を獲得。ゲームメディアのデンファミニコゲーマーでも取り上げられ、はてなブックマークでも話題を集めた。検索という誰もが持つ日常の行為だけで、227人が消えた事件の闇にどこまで近づけるのか。気になった人はまず、Steamのストアページを検索してみてほしい。




