20年前の“静かな名作”が、ゼロから作り直されて帰ってきた

開発元のBit Kid, Inc.は2026年8月10日、オリジナル『Knytt』(2006年)の20周年を記念したフルリメイク版『Knytt Classic』を発表し、即日配信を開始した。価格はSteamGOGともに完全無料で、マイクロトランザクションも一切ない。対応プラットフォームはWindows、Mac、Linux、Steam Deckの4つだ。

静かな探索の原点、Nifflas作『Knytt』の系譜

オリジナル『Knytt』は2006年、スウェーデンの独立開発者Nifflasがウェブ上で無料公開したアクションゲームだ。戦闘や複雑な謎解きを排し、見知らぬ惑星をひたすら歩き回るだけの“静かな探索”でプレイヤーを引き込む作風は、後の探索型インディーゲームに大きな影響を与えたと言われている。Nifflasはその後も『Knytt Stories』(2007年)、『Knytt Underground』(2012年)とシリーズを重ねてきた。

今回のリメイクを手がけたBit Kid, Inc.は、探索型アクション『Chasm』や開発中の新作『WOLFHOUND』で知られるスタジオ。オリジナルへの敬意を込め、“ピクセルパーフェクト”を掲げてゲームをゼロから作り直したという。

1,500超のスクリーンと、腕試し用の3つのボーナスモード

『Knytt Classic』にはオリジナル版の1,500以上のスクリーン(マップ)がそのまま収録されている。加えて、Bit Kid自ら制作した高難度モード「UltraTough」、パズルゲーム『Baba Is You』の開発者Hempuliが手がけた高難度モード「Knytt XH」、有志コミュニティ発の高難度リミックス「Brutally Unfair Knytt」という、腕試し用のボーナスモードを3種収録する。実績(アチーブメント)や隠しボーナスにも対応した。

操作面ではフルゲームパッド対応とリマップ可能なコントロールを用意。表示面では複数のアスペクト比切り替えに加え、CRT・LCDを模した表示エフェクトを搭載し、当時のブラウン管モニターの見え方も再現できる。さらにゲーム内タイマーと自己ベストを追える最速クリアタイム追跡機能も備わり、腰を据えたタイムアタックにも対応する作りになった。

Nifflasが語る、“挑戦の場”ではなく“訪れる場所”としての設計

Nifflasは今回の発表にあわせ、『Knytt』のワールドについて、プレイヤーを試す“チャレンジ”としてではなく、ただそこに存在し歩き回れる“場所(プレイス)“として設計したとコメントしている。ステージクリア型の達成感よりも、見知らぬ土地を彷徨う感覚そのものを楽しんでほしいという、20年前から変わらないゲームデザインの核が、今回のリメイクにも受け継がれている。

入手先と続報のチェック先

『Knytt Classic』は現在、SteamおよびGOGで無料配信中だ。最新情報はBit Kid, Inc.公式サイトのほか、公式DiscordBlueskyX(Twitter)Facebookの各公式アカウントでも確認できる。20年前に静かな熱狂を生んだ一本が、今また無料でいつでも遊べる状態になった意味は大きい。気になった人は、まずストアページを覗いてみてほしい。