テレビを見るだけの日常に潜む代償――『Dystopicon』が7月27日Steam発売決定
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インディー開発者Palitroqueが手がけるディストピア系タイムマネジメント・ライフシム『Dystopicon』が、2026年7月27日にSteamで発売されることが明らかになった。開発・パブリッシングはPalitroque本人による一人開発で、itch.ioのアカウント名は「overmolo」。Steamストアページではウィッシュリスト登録が可能になっている。
Class-2市民として、テレビを見るだけで稼ぐ社会
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本作の舞台は、ロボットが労働を代替した近未来社会。プレイヤーは「Class-2市民」として政府から小さなアパートを与えられ、テレビを見て給料を得るという単純な仕事に従事する。画面に映るテレビには、政治・宗教・娯楽・ニュース・スポーツといったジャンルごとに視聴単価が表示されており、何を見るかという一見些細な選択が、日々の収入と生活の質を左右する仕組みだ。得たお金は生存に必要なサービスの購入に充てられ、プレイヤーは周囲を調査しながら、従順な市民でいるか、反乱の道を選ぶかを試されていく。
紹介動画
公開されている発売日トレーラーでは、こうした「見るだけの仕事」の裏に張り巡らされた監視社会の空気が描かれている。ジャンルタグはインディーおよびシミュレーション。対応言語は日本語を含む14言語(英語・スペイン語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・ポルトガル語(ブラジル)・韓国語・ポーランド語・ロシア語・簡体字中国語・繁体字中国語・ウクライナ語・トルコ語)に対応する。
従順に生きるか、真実を追うか――選択が拓く14のエンディング
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物語の随所には、こうした「巡回中の警官」のような存在との対話も用意されており、プレイヤーの受け答え一つひとつが市民権レートに影響していく。従順な模範解答を選ぶことも、皮肉交じりの本音を返すこともでき、その積み重ねが物語の分岐先を決めていく。
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物語はゲームプレイ中の選択だけでなく、テキストメッセージやコミック調の演出を通じても語られる。壁一面に並んだ画面には、政治集会や労働の様子とおぼしきイラストが次々に映し出され、プレイヤーは断片的な情報から社会の全体像を読み解いていくことになる。こうした複数のシナリオ(隠しシナリオを含む)を経て、最終的にプレイヤーの選択は14種類のエンディングへと分岐する仕組みだ。本作は『1984』『すばらしい新世界』『Ubik』といった文学作品や、ゲーム『Papers, Please』からの影響を公言している。
見て見ぬふりの果てに――積み重なる選択の代償
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娯楽やニュースを見続けるだけの生活は、必ずしも安泰とは限らない。散らかった室内でテレビの前に横たわる市民の姿は、視聴という「仕事」がもたらす倦怠や消耗を静かに物語っている。
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市民権レートが底をつけば、待っているのはより暗い結末だ。14通り用意されたエンディングの中には、社会に従い続けた末に訪れる救いのない結末も存在するようで、プレイヤー自身の選択が物語の明暗を大きく分けることになる。
7年越しの完成、7月27日発売にあたって
Palitroqueは2018年9月にitch.ioへ最初のバージョンを公開して以来、本作の開発を続けてきた。これまでに約13,000ダウンロード、300ドル以上の寄付を獲得しており、開発者は今回の開発者ブログで「このコミュニティはずっとこのゲームに優しくしてくれた」とitch.ioコミュニティへの感謝を綴っている。なお当初は2026年5月の発売を予定していたが、コミュニティからのフィードバックを反映してレベルやコンテンツを磨き込むため、7月へと延期された経緯がある。
デモ版はitch.ioとSteamの両方で配信されており、Steam Next Festにも参加済みだ。発売10日前時点でSteamウィッシュリストは2,829件に達しており、気になった人はまず無料デモで、監視社会での「テレビを見る仕事」を体験してみるのもよさそうだ。
編集部






