Steam2026年上半期の売上高、約1.8兆円で史上最高の半期に
ゲーム市場調査会社のAlinea Analyticsが公開した推計によると、Steamの2026年上半期(1〜6月)の総売上高は約110億ドル(約1.8兆円)に達し、Steam史上最高の半期売上を記録した。前年同期(2025年上半期)比で14.5%増、さらに年末商戦を含み例年上半期より強くなりやすい2025年下半期と比べても8%増という結果だ。年の後半に売上が伸びやすいのが通例のなか、上半期がその水準を上回った点は特に目を引く数字となっている。
10年でおよそ5倍、パンデミック年の年間売上も半年で超える
Steamの成長ペースを時間軸で見ると、その伸びの大きさがより鮮明になる。2026年上半期の売上は2017年上半期の4.7倍。Steamの年間売上は2017年の約55億ドルから2025年には約200億ドルまで拡大したとAlinea Analyticsは推計しており、この10年でおよそ5倍の市場規模になった計算だ。さらに、巣ごもり需要でゲーム市場が急拡大した2020年の年間売上を、2026年はわずか半年で上回ったという。
新作の存在感は縮小、稼ぎ頭は「今年発売ではないゲーム」に
一方で注目すべきは、売上を牽引しているのが新作ではなく旧作という構造だ。その年にリリースされた新作が上半期の売上に占める割合は、2024年が29%、2025年が27%、そして2026年は21%まで低下。裏を返せば、旧作(バックカタログ)が占める割合は2024年の71%から2025年は73%、2026年には79%まで上昇したことになる。
もちろん新作が不振というわけではない。『Forza Horizon 6』は約1億9,770万ドル(350万本)、『バイオハザード レクイエム』は約1億9,450万ドル(340万本)、『クリムゾン・デザート』も1億9,000万ドル超を売り上げるなど、上半期だけで2億ドル近くを稼いだ大型新作は複数存在する。早期アクセスで710万本を売った『Slay the Spire 2』(約1億4,170万ドル)、560万本の『Subnautica 2』(約1億3,360万ドル)、友達と気軽に遊べる協力プレイで大きな話題を呼んだ『Meccha Chameleon』(約7,130万ドル)なども健闘した。それでもなお、市場全体で見れば旧作の存在感がそれ以上のスピードで拡大している格好だ。
成長を支える5つの要因
Alinea Analyticsは、Steamの記録的な成長を後押しした要因として、アジア圏(特に中国)のプレイヤー増加、新作タイトルの価格上昇、協力プレイ系タイトルのバイラルヒット、大手パブリッシャーによる旧作活用戦略の高度化、そして独自ランチャーを試みていたサードパーティパブリッシャーがSteamへ回帰する動きの5点を挙げている。新作偏重だったこれまでの市場から、長く遊ばれ続けるタイトルが収益を底上げする構造へと、Steamのビジネスの形そのものが変化しつつあるようだ。
Alinea Analyticsは自身のXでもこのデータを取り上げている。詳細な推計データや過去の分析記事は、Alinea Analyticsのニュースレターで随時公開されている。
編集部




