全年齢向け百合ゲー『私たちフェイクマリッジ?』が発売延期に
インディーゲーム開発者の滝井ノアメ氏(「黒彩る夜路」名義)が、自身のX(Twitter)で、新作『私たちフェイクマリッジ?』の発売を約2か月延期すると発表した。理由として挙げられたのは、Steamでの売上金が国内銀行から入金取り扱いを拒否されたことだ。
本作はアダルト表現を含まない全年齢向けの百合恋愛アドベンチャーゲームであるにもかかわらず、決済面でのトラブルに巻き込まれた形になる。滝井氏はこの対応に約1か月を費やしたが、記事執筆時点でも問題は解決していないという。
新生銀行、ゆうちょ銀行がそれぞれ入金を拒否
発表によれば、まず新生銀行から海外送金に関する審査資料の提出を求められ、滝井氏がこれまで手がけた作品資料(アダルトコンテンツを含むものも)を提出したところ、入金の取り扱い自体を拒否された。
そこで滝井氏は、アダルト要素を含まない作品分の売上のみをゆうちょ銀行に振り込んでもらう形に切り替えたが、こちらでも同様に審査資料の提出を求められた末、結局は拒否されてしまったという。全年齢向けの作品を別口座で分けて対応しようとしても、なお足止めを食らう状況だったことがうかがえる。
『私たちフェイクマリッジ?』とはどんな作品か
延期の対象となった『私たちフェイクマリッジ?』は、前作『私たちマリアージュ』の続編にあたる百合恋愛アドベンチャーゲームだ。開発は黒彩る夜路(Kuro Irodoru Yomiji)、パブリッシングはSekai Projectが担当し、Steamストアページで情報が公開されている。
紹介動画
架空の天使や“導き手”としてカップルを見守るという独自コンセプトを持つシリーズで、公開済みのPVでは新登場キャラクターたちの掛け合いや世界観の雰囲気を確認できる。今回の延期は作品自体の完成度や内容に起因するものではなく、あくまで金銭の入出金という制作外の事情によるものだ。
相次ぐ「デバンキング」問題という業界の課題
Steamで配信されるインディーゲームの売上金を、国内銀行が取り扱い拒否する、いわゆる「デバンキング」の事例は近年たびたび報告されている。今回のケースは、対象タイトル自体が全年齢向けであっても、開発者の過去作にアダルトコンテンツが含まれているという理由だけで入金を止められた点が特に注目を集めた。
続報や発売時期の正式な案内は、滝井ノアメ氏の投稿やSteamストアページで行われる見込みだ。気になる人はウィッシュリスト登録をしておき、今後の発表を待ちたい。




