Steamレビューが「賛否両論」に転落した瞬間、財布の紐は一気に締まる
ゲーム業界向けデータ分析を手がけるGameDiscoverCoニュースレターが、Steamのレビュー評価がプレイヤーの購入判断にどこまで影響するかを調べた独自調査の結果を公開した。調査は2026年6月25日から7月2日にかけてオンラインで実施され、回答者は自らを「Steamファン」と認識する約3,800人。オンライン抽選企画などに参加する熱心なプレイヤー層が中心の調査対象という。GameDiscoverCoはSteamのウィッシュリスト動向や売上とレビューの関係を分析するレポートをこれまでも複数発表してきた実績を持つ。
レビューを「常に確認する」ユーザーが7割超
まず基本的な傾向として、購入前にレビューを「常に確認する」と答えた人は40.5%、「ほとんどの場合確認する」は32%にのぼった。合わせると7割を超える回答者が、購入前にレビュー欄へ目を通す習慣を持っていることになる。Steamで買い物をする層にとって、レビューはもはや読み飛ばせない情報源として定着しているようだ。
分岐点は「賛否両論」、超えると半数以上が及び腰に
購入意欲がどの段階から下がり始めるかという設問では、興味深い結果が出た。Steamの総合レビューは「圧倒的に好評」から「圧倒的に不評」まで段階的なステータスで表示される仕組みだが、評価が「やや好評(Mostly Positive)」を下回ると購入意欲が下がると答えた人は20.3%。さらに評価が「賛否両論(Mixed)」以下になると下がると答えた人が30.8%加わり、累計すると51.1%、実に半数を超える回答者が「賛否両論」ラインで購入をためらい始める計算になる。一方、「不評(Mostly Negative)」以下になって初めて迷うという人は34.9%、レーティングが判断にほとんど影響しないという人は9.7%にとどまった。「賛否両論」という評価が、購入を後押しするか踏みとどまらせるかの大きな分かれ目になっている様子がうかがえる。
直近の評価が急落した時、3割は「じっくり確認」
調査では、全期間の総合評価は良好でも直近のレビュー傾向が悪化しているケースについても質問している。この場合「注意深く確認する」と答えた人は32.9%、「確認するかもしれないが一時的な不満と捉える」が47.4%、「気にしない」は14.5%だった。総合評価だけでなく、直近の評価の流れまで見て購入を判断するプレイヤーが一定数存在することが分かる。
「バグ報告」は信頼、「荒らしレビュー」は不信
レビューの中でどんな要素が役立つと感じるかという質問には、不具合・パフォーマンスに関する報告(14%)がもっとも多く挙げられ、次いで総合スコア(8%)、フィルタリング機能(7%)、レビュアーのプレイ時間表示(6%)と続いた。逆に役に立たないと感じる要素では、ジョークや荒らし目的のレビュー(20%)が突出し、組織的なレビュー爆撃(11%)、偽レビューやボットによるもの(6%)が続く。自由記述の回答も2,500件以上寄せられており、単純な数値だけでなく、プレイヤーがレビュー欄に何を求め、何を嫌っているかという質的な傾向まで浮かび上がった調査になっている。
なお、今回の回答者は抽選企画などに積極的に参加する熱心な層に偏っている点には留意が必要だが、それでも「賛否両論」という評価が購入の分かれ目になりやすいという結果は、開発者・パブリッシャーにとって無視しにくい数字だろう。継続的な分析はGameDiscoverCoニュースレターで随時公開されている。
編集部






