マーベラス、2027年3月期1Qは営業利益4.3倍 全社の黒字体質が鮮明に
株式会社マーベラスは、2027年3月期第1四半期(2026年4月〜6月)の連結決算を発表した。売上高は62億55百万円で前年同期比28.4%減となった一方、営業利益は10億42百万円(同427.9%増)、経常利益は11億51百万円(同525.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億85百万円(同695.4%増)と、減収ながら大幅な増益を確保している。
事業の柱は、デジタルコンテンツ事業・アミューズメント事業・音楽映像事業の3本。キッズアミューズメントマシンが堅調なアミューズメント事業と、アニメ二次利用収入の伸びが続く音楽映像事業が全社の増益をけん引した一方、最大の売上規模を持つデジタルコンテンツ事業は大型タイトルの発売が少なかったことから売上高が大きく落ち込んだ。ただし、その中身は単なる縮小では片付けられない内容だった。
大型開発費の反動一巡で、デジタルコンテンツ事業が黒字転換
デジタルコンテンツ事業の売上高は27億52百万円で、前年同期比47.2%減。それでもセグメント利益は3億82百万円を計上し、前年同期の3億49百万円の赤字から黒字に転じた。
黒字転換の主な要因は、今期に大規模な開発費計上がなかったこと。前年同期に発売を控えていた基幹タイトルの開発投資がひと段落し、今期は『牧場物語 Let’s!風のグランドバザール』や『千銃士:Rhodoknight for Nintendo Switch』のリピート販売、オンラインの既存タイトルが堅調に推移したことで収益体質が改善した形だ。
会社側は、オンライン1本・コンシューマ2本の基幹3タイトルのリリースに向けて開発を進行中であることも明らかにしており、2026年7月7日(現地時間)に発売された『Moonlight Peaks』は「非常に好調なスタート」だったと説明している。
ヴァニラウェアが手がける新作『朧村正怪奇譚』、2027年初頭に発売決定

今後のラインナップとして名前が挙がったのが、ヴァニラウェア開発の和風アクションRPG『朧村正怪奇譚』だ。Nintendo Switch 2・Nintendo Switch・PlayStation 5・Steamに対応し、2027年初頭の発売を予定している。詳細は公式サイトやSteamストアページで確認できるほか、最新情報は公式X(@oboro_pr)でも発信されている。
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紹介動画
公開されているビジュアルからは、複数の主人公それぞれに異なる立ち回りが用意されていることがうかがえる。巨大な甲冑武者を相手に炎をまとった一刀を振るう場面や、

穂の揺れるすすき野原で二刀の剣士と斬り結ぶ場面、

満開の夜桜の下で赤い和傘を手にした妖と対峙する場面など、和の情景を舞台にした剣戟アクションが随所に見られる。

月明かりの庭園で猫又が侍と技を競う一幕も用意されており、

シリアスな一戦だけでなく、薪を運ぶ村人たちが烏に絡まれるようなコミカルな場面も差し込まれるなど、緩急のついた作風がうかがえる。

インディー支援「iGi」やグループ会社を通じ、パブリッシングの裾野も拡大
決算資料では、国内初となるインディーゲームクリエイター向けインキュベーション・プログラム「iGi(インディー・ゲーム・インキュベーター)」を通じて、業界成長への貢献とクリエイターとのパートナーシップ強化を進める方針も示された。
グループ会社の動きとしては、XSEED GAMESから『The Hundred Line -Last Defense Academy-』『Potionomics』『イース メモワール フェルガナの誓い』などのパブリッシングを継続。HONEY∞PARADE GAMESは新作『PROJECT N(仮称)』を2026年に配信予定としている。
通期は減収増益を計画、配当は3円増額の15円に
2027年3月期通期の連結業績予想は、売上高300億円(前期比21.0%減)、営業利益30億円(同33.4%増)の減収増益。新作基幹タイトル数の減少で売上高は縮む一方、デジタルコンテンツ事業の立て直しにより営業増益を目指す計画だ。配当は前期から3円増額の1株あたり15円を計画している。
同日には、主要株主だったテンセントグループ(Image Frame Investment(HK)Limited)との資本業務提携の解消と、自己株式取得(8月3日付で発行済株式総数の7.61%にあたる4,630,700株を取得予定)などの資本政策も発表された。海外展開を特定企業との資本提携に頼る形から、多様なパートナーとの協業へと軸足を移す狙いがあるという。





