北欧の伝承と絵本の風景をまとう、街づくりゲーム『Thveit』にCrytivoが伴走

インディースタジオのWinter Cats Studiosが、開発中の街づくりゲーム『Thveit』についての開発ブログを公開し、パブリッシャーCrytivoとのパブリッシング契約を発表した。『Thveit』は、北欧の伝承と絵本のような風景を取り入れた街づくりゲームで、プレイヤーは古の手つかずの大地の片隅から、自分たちの集落を築き上げていくことになる。Crytivoは『The Universim』などを手掛けてきたインディーゲームパブリッシャーで、Winter Cats Studiosはこの発表までに2年以上をかけて本作を静かに温めてきたという。
焚き火ひとつから始まる開拓、大地は毎回姿を変える

集落づくりは、中心となる焚き火「エルドマルク」を囲んで、少数の入植者と限られた物資からスタートする。マップはプロシージャル生成され、山や森林、河川、湖、海岸線の配置はプレイのたびに変化するため、同じ地形は二つとない。画像に見える「Verksholm(工房)」の建設や道の敷設のように、住居・食料・産業・信仰・物流・貯蔵といったカテゴリの建物を配置しながら集落を広げていく仕組みだ。資源は一段階では終わらず、木材は加工材へ、穀物は小麦粉を経てパンへ、羊毛は布を経て衣服へと姿を変える多段階の生産チェーンが採用されている。入植者は資源を手で運ぶため、建物同士の距離や動線の設計も攻略の鍵になりそうだ。
実りの秋に蓄え、凍える冬をどう越すか

春夏秋冬の四季は、集落の暮らしと運営そのものに影響を与える。暖かい季節のうちに食料や木材、衣服を十分に蓄えておかなければ、冬を越すのは難しい。

冬には数日間続く吹雪が発生することがあり、深く積もった雪は移動速度を落とし、物流にも影響を及ぼす。備蓄が足りない集落では、春が来るまで物資を配給しながらしのがなければならない場面も出てくるという。入植者一人ひとりには名前・職業・日課・欲求・好みが設定されており、冬には暖を求めて行動するなど、環境に応じて生活する姿が描かれる点も本作の特徴だ。
羊毛から衣服へ、そして柵の外に潜む脅威

羊などの家畜は、衣服の原料となる羊毛や食料を供給する生活の基盤だ。一方で、この世界には北欧神話に登場する生物たちが、人間と同じ土地に存在している。入植者は老衰のほか、飢餓、暖かい衣服や適切な住居がない状態で迎える厳冬、そして野生動物や伝承上の生物による危険によって命を落とすことがあるとされ、集落の柵の外へ出る行為には常に危険が伴う。穏やかな絵本調のビジュアルの奥に、生き延びるための緊張感がしっかりと仕込まれている作品と言えそうだ。
オーロラ揺れる夜の集落、Crytivoとの新たな一歩

Winter Cats Studiosは、Crytivoとの提携によってゲームシステムや世界の構築そのものに集中できるとしており、パブリッシングという航海の舵取りをCrytivoに委ねる形でタッグを組んだ。公式サイトでは今後も開発ブログの更新が予定されており、現時点ではSteamのストアページも公開されている。厳しい冬と北欧の伝承が同居する集落の物語が、これからどう育っていくのか続報を追いたい。
編集部






