「最後の吸血鬼」と「夜を歩けない少年」が出会う、ビジュアルノベル『月と踊ろう』

合同会社Instansysは、インディーゲーム開発元Hummingwayが手がけるビジュアルノベル『月と踊ろう』を2027年より配信すると発表した。対応プラットフォームはSteam(Windows)、iOS、Androidの3つで、価格は未定。対応言語は日本語・英語・簡体字中国語・繁体字中国語(音声は日本語のみのパートボイス)となっている。

本作のジャンルは「さみしさに寄り添う群像劇ビジュアルノベル」。夜をめぐる対照的な二人の出会いを軸に、夜に悩みを抱える人々の物語が連なっていく構成だ。

満月の下で踊る少女と、日の光を知らない少年の物語

物語の主人公は、日の光に当たれない奇病を患う少年・陽ノ下輝(ひのもとてる、声:堀金蒼平)。彼が出会うのは、悠久の時を生きる最後の吸血鬼の少女・ルナ(声:春海百乃)だ。ルナは人間が好きな吸血鬼で、輸血パックで飢えをしのぎながら、吸血鬼への偏見を変えて人間社会に受け入れてもらうことを夢見て、夜ごと人助けを続けている。

満月を背にステップを踏むルナの姿は、風になびく長い髪とともに軽やかに描かれる。夜を憎む輝と、夜を愛するルナ――正反対の二人が夜の街ですれ違うところから、この群像劇は動き出す。

夜を照らす人助けの中で紡がれる、多彩なキャラクターたち

物語には輝とルナのほかにも、鳥海美緒(声:東ゆの)、此花咲夜(声:桜野璃音)、一星めぐる(声:若松来海)、森野睡(声:田中那実)、ヘリオドール(声:齊藤未莉依)といったキャラクターが登場し、それぞれが夜に抱える事情を抱えながら物語に関わっていく。企画・シナリオ・ディレクションは遊木さく、イラストはTYAUI、音楽は桜葉が手がけ、主題歌「月と踊ろう」は東雲はるが歌う。

シナリオ量は約30万文字、想定プレイ時間は全ルートで約10時間というボリュームで、2周目以降は各ヒロインのルートへ分岐するマルチエンディングが採用されている。

街の灯が照らす、夜のヒューマンドラマ

闇の中にきらめく街の灯を見下ろす一場面には、夜という時間そのものが持つ寂しさと美しさが凝縮されている。輝とルナが夜の街で交わす言葉の一つひとつが、群像劇として広がる「夜に悩む人々」の物語につながっていく構成だ。

開発元のHummingwayは、2026年8月8日開催の同人ゲームイベント「東京ゲームダンジョン13」への出展も予定している。公式サイトでは公式X(@Hummingway_JP)も案内されており、続報はここで発信される見込みだ。夜が苦手な少年と、夜を愛する吸血鬼が織りなす物語の続報を、気になる人はチェックしておきたい。