ねこねこソフトが描く、懐かしく切ない昭和の夏

ねこねこソフト制作のビジュアルノベル『恋しかるべき ~迷い家からの手紙~』が、2026年7月10日よりSteamで配信されている。パブリッシングは、ビジュアルノベルブランド「OVERLAP GAMES」が担当。本作は同ブランドの第1弾タイトルにあたる。
通常価格は2,400円(税込)。配信を記念して、7月19日まで10%OFFの2,160円(税込)で購入できる。日本語、英語、簡体字中国語、繁体字中国語に対応しており、日本語音声を収録する。
Steamのユーザーレビューは取得時点で48件中95%が好評と、配信直後から良好な反応を得ている。レビュー件数や評価率は今後変動するため、最新の状況はストアページで確認してほしい。
月夜の迷い家で待つ、長い時に囚われた少女

舞台は昭和47年(1972年)の夏。主人公の松田尚冬は、妹の理沙とともに祖父母の暮らす田舎を訪れる。そこで耳にしたのは、夏の間だけ湖から現れるという謎の社と、そこに住む「煤」と呼ばれる存在についての伝承だった。
画像では、月明かりの下で首飾りを握りしめる煤の姿が描かれている。寂しげな表情と古風な装いが、長い時間をひとりで過ごしてきた彼女の境遇を印象づける一場面だ。

煤は迷い家の最後の主として、長い月日に囚われている少女。外へ出ると呪いによって恐ろしい姿へ変わり、迷い家を訪れた者はそこでの記憶を失ってしまうという。社の前に立つ彼女の姿からも、尚冬との出会いが単なるひと夏の交流では終わらないことを予感させる。
シナリオは『みずいろ』『ナルキッソス』などで知られる片岡とも氏が担当。夏の田舎、深夜ラジオ、失われた記憶、時を越えて残る想いを軸に、過去と現在が交差する伝奇物語が展開する。
兄妹の日常が、静かな伝承の入口になる

尚冬とともに田舎を訪れる理沙は、13歳の妹。好奇心旺盛なオカルト好きで、兄を慕う明るい少女として描かれる。炎天下を歩き、兄に背負われていた理沙を下ろす場面からは、ふたりの気取らない距離感が伝わってくる。

幼い理沙をあやす過去の場面も収録されており、物語では兄妹が積み重ねてきた時間にも触れられるようだ。田舎で過ごす穏やかな日常と、迷い家をめぐる不可思議な出来事。その落差が、作品の懐かしさと切なさを形作っている。

鳥居の並ぶ森で理沙が「ここって不思議な場所だよね」と語る場面も確認できる。鮮やかな夏の緑と古びた朱色の鳥居が重なり、身近な風景のすぐそばに異界が潜んでいるような空気を生み出している。
約7~10時間の章立て構成、フルボイスで物語に浸る
本作はチャプター単位で読み進める章立て構成を採用し、総プレイ時間の目安は約7~10時間。難しい操作を必要とせず、物語を最後まで読み終えるとイベントCGを振り返れるギャラリーモードも利用できる。
オープニングテーマは河奈ナミさんが歌う「レイニー1970’s」。エンディングテーマにはLuce Twinkle Wink☆の「まどろみ SKIP TOWN」が採用され、昭和の面影と物寂しさを帯びた物語を音楽面から彩る。
紹介動画
配信記念POPUP SHOPは、7月18日から8月16日まで東京・秋葉原のエターナルトイズAKIHABARAで開催予定だ。
配信や今後の案内はOVERLAP GAMES公式サイトおよび公式X(@ovl_games)で確認できる。配信記念セールを利用したい場合は、7月19日の終了日を忘れずに確認しておこう。






