コミケ配布直前に判明、『ウマ娘』アクリル定規の思わぬ落とし穴
コミックマーケット108(C108)での配布を予定していた『ウマ娘プリティーダービー』の自作グッズ「オグリキャップタマモクロスアクリル定規」が、配布中止になったことが明らかになった。製作者のサルコファージ(@sarcophage11km)がXで発表したもので、原因は日本の計量法への抵触だった。
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当該グッズは、オグリキャップとタマモクロスをあしらった卓上用のアクリルスタンド型で、定規として使えるほか、ペンホルダーとしても機能する仕様だった。目盛りにはセンチメートルとインチの両方が刻まれており、この「インチ目盛り」が問題視されることになった。
cmとinch、両方の目盛りが招いた計量法第9条の壁
日本では計量法第9条により、メートル法(法定計量単位)以外の目盛や表記を付けた計量器を販売したり、販売目的で陳列したりすることが原則として禁止されている。定規はこの「計量器」に該当するため、インチ目盛りが入ったグッズを頒布物として配布することが、法律上グレーな行為にあたると指摘を受けた形だ。違反した場合は50万円以下の罰金の対象になりうるという。
コミックマーケットのような同人即売会での頒布物であっても、この規制の対象から外れるわけではない。センチメートルの目盛りしかない定規であれば問題にならないため、あくまで「インチ目盛りを付けたこと」がボーダーラインになったかたちだ。
海外在住ゆえの見落とし、指摘を受けて配布中止を決断
製作者は指摘への返信で、「今回の件について、海外に住んでいるため日本の計量法について認識していませんでした」とコメントしている。海外在住のクリエイターにとって、こうした日本国内特有の規制は把握しづらい部分であり、今回のケースはその一例といえそうだ。
指摘を受けた製作者は改めて内容を確認し、安全のため配布を中止すると決断、その経緯をXで報告した。実害が出る前に自ら配布を取りやめた形で、悪意のない見落としだったことがうかがえる対応となっている。
同人グッズの制作は年々活発になっている一方、意匠権や著作権以外にも、こうした身近な法律が関わってくるケースがあることを今回の一件は示している。次回作を予定している場合は、目盛りや単位表記についても一度確認しておくと安心だろう。






