市場台数シェア46%
イオンファンタジーの2026年2月期は、国内事業が好調だった。ゲーム好きの目を引くのは、そのなかでもカードゲーム部門だ。
同社の店舗に設置された『オレカバトル2』は、市場台数シェア率46%に達した。市場にある同作の筐体のうち、イオンファンタジーの店舗が大きな部分を占めていることを示す数字だ。
『オレカバトル2』は、カードを集めるコレクター要素と、デッキを強くする育成要素を組み合わせたゲーム。資料では幅広い客に楽しまれており、稼働も好調だと説明されている。人気作を置いているだけではない。遊べる場所そのものを、大規模に押さえている。
「遊べる場所」の強さ
カードゲームは、筐体に出会えなければ遊べない。タイトルを知っていても、生活圏に設置店がなければ継続的なプレイにはつながりにくい。その点で、全国に店舗を持つイオンファンタジーの設置網は強い。
同社は『オレカバトル2』だけでなく、『ひみつのアイプリ』などの人気機種も展開している。さらに、特別カラーやキャラクターを獲得できる同社限定イベントも実施した。筐体を広く置き、そこでしか得られない遊ぶ理由も用意する。設置台数と店舗施策が一体になっている。
なお、資料には『オレカバトル2』の前年同期の市場台数シェアや、次期のシェア予想は示されていない。このため伸び幅や今後の到達点までは判断できない。それでも46%という現在地だけで、同社が同作の主要な遊び場であることは十分に伝わる。
編集部の見立て:店舗網もゲームの一部
ここからは編集部の見方だ。この46%は、イオンファンタジーが単にゲーム機を並べる施設運営会社ではなく、アーケードゲームの広がり方を左右する存在であることを示している。
家庭用ゲームなら、購入後は好きな場所で遊べる。アーケードゲームでは、設置店との出会いがプレイの入口になる。イオンファンタジーは全国の店舗を通じて、その入口を大量につくれる。
『オレカバトル2』の市場台数シェア率46%は、ゲームの魅力と巨大な店舗網がかみ合った数字だ。人気作を見つけ、広く届け、限定イベントで通う理由を生み出す。イオンファンタジーの強みは、ゲーム機の向こう側にある「遊べる場所」まで設計できることにある。
出典: イオンファンタジーが公開した決算説明資料(IRページ)。数値・スライド画像は同資料に基づく。
本記事はイオンファンタジーが公開した決算説明資料を基に、公開情報を要約・整理したものです。特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、投資助言ではありません。文責:山口修平(Quest Board編集責任者)。









