飢えに取り憑かれた厨房へ。無料の短編ホラーが登場

『Cucina Stellata』が2026年10月20日、Steamでリリースされた。ジャンルはアドベンチャーで、基本プレイ無料。開発はFilthy Eden、パブリッシャーはCRITICAL REFLEXが務める。

舞台は19世紀イタリアの厨房。プレイヤーは伝統料理を作っていくが、その厨房は飢えに取り憑かれている。ストアページでは、美食、儀式、宇宙的な食欲がひとつの食卓に集まる短編サイコロジカルホラーと紹介されている。調理を重ね、異質な材料を加え、食べ続けるうちに主人公の心理が変わっていく、という流れが描かれる作品だ。

ろうそくの灯りだけが頼りの台所

公開スクリーンショットの一枚目には、薄暗い台所が写っている。壁には額縁入りの肖像、ニンニクや香草が吊るされ、奥のかまどにはほのかな火が見える。右手には食器とろうそくが置かれた食卓があり、古い農家の暮らしの気配が濃い。ローポリ調の質感が、素朴さと不穏さを同時に引き出している。

調理台を見下ろした場面では、まな板の上に紫がかった肉の塊が置かれ、そばに包丁、麺棒、すり下ろし器、ボウル、卵などが並ぶ。壁の肖像画の人物がこちらを見つめているように感じられ、素材を扱う手元に妙な緊張感が生まれている。

食卓から夜空へ、広がっていく世界

窓の外に星空が広がる食卓の一枚では、ワインの瓶、果物の盛られた皿、羽根ペンとインクが並ぶ。手前のトレイには詰め物をしたパスタのような料理が見える。家庭的な夕食の風景だが、窓の外の星々が、この物語の「宇宙的」な側面をそっと示している。

夜空に緑色の光の尾が走り、その下に古い農家の建物が静かに佇む場面もある。星の降る夜と田舎の屋敷という組み合わせが、日常に異質なものが入り込む予感をはらんでいる。

さらに、赤と紫の渦の中心に白い光が浮かぶ、抽象的なイメージも公開されている。厨房の現実感とは対照的な、幻覚か宇宙的な光景を思わせる一枚だ。

ぶどう酒の貯蔵庫と、花咲く野原

石造りの地下貯蔵庫と思しき場面では、棚に並ぶワインボトルや大きな樽、奥の階段、ろうそくが確認できる。暗がりの先に何があるのかを想像させる、探索心をくすぐる風景だ。

一方で、ツタに覆われたアーチ越しに、花が咲き乱れる野原と一本の木を望む明るい場面もある。薄暗い屋内の画面との落差が大きく、物語がどこへ向かうのかは遊んで確かめたいところだ。

価格・対応言語・注意点

本作は無料で遊べる。ストアページには、別売りの支援向けDLC「Supporter Pack: Curiosities and Recipes」(600円)も掲載されている。対応言語は英語を含む13言語で、日本語にもチェックが入っている。ただし、インターフェースや字幕など、どの範囲が日本語に対応するかはストアページの表記だけでは判別できないため、購入前(ダウンロード前)に確認しておきたい。

最低動作環境は、デュアルコア2.0GHz以上のCPU、メモリ4GB、DirectX 10対応GPU、ストレージ500MBと軽め。記事執筆時点で、ユーザーレビューは33件がすべて好評となっている。

なお、開発元は、極端で過激な暴力、自傷、吐き気を催す描写を含むと明記している。苦手な人は、ストアページの注意書きをよく読んでから遊んでほしい。

Filthy Eden

Filthy Eden

開発: Filthy Eden / パブリッシャー: CRITICAL REFLEX

最新情報や不具合報告は、開発元の公式リンク集、公式Discord、Steamコミュニティで確認できる。入手はSteamストアページから。