深い森の底の井戸から、小さな戦士が羽ばたいた

手描きのダークファンタジー・メトロイドヴァニア『井戸の鳥(Well Dweller)』がSteamでリリースされた(発売日: 2026年9月22日)。開発を手がけるのは個人開発者のKyle Thompson氏、パブリッシングはTop Hat Studios, Inc.とDoyoyo Gamesが担当する。

物語の舞台は、深い森の底にある井戸に暮らす者たちの世界。主人公は、マッチ棒を唯一の武器に、女王を討つ勇気を持つ小さな鳥「グリマー」だ。囚われた家族を救い出すため、暗く歪んだ王国へと踏み出していく――そんな筋書きの暗黒童話が描かれる。価格は¥1,700(本稿執筆時点では通常¥2,000から15%オフのローンチセール中で、10月6日まで適用)。日本語を含む10言語に対応しているため、国内プレイヤーも言語の壁を気にせず物語に入り込める。

焚き火のそばで交わされる、王国の裏事情

グリマーの旅は一人きりでは進まない。画像は、崩れかけた頭蓋骨の遺構を背に焚き火を囲む場面で、道中で出会う仲間が「女王がそんなに酷い人なら、どうして彼女のために働いてるの?」とグリマーに問いかけている。可愛らしい絵柄の裏に、支配と忠誠をめぐる重たい問いが仕込まれているのが本作らしいところだ。

雨の降る小屋の前では、別の仲間キャラクターが「マッチ棒を渡して歩き方を教えてくれれば、あとは自分でやるよ!」と話しかけてくる場面も確認できる。童話的などこか間の抜けたやり取りと、荒廃した世界観のコントラストが、このゲームの空気を作り上げている。

剣を構えた腕、歯だらけの振り子――牙をむく巨大ボスたち

戦闘面では、体格差を覆すボス戦が見どころのひとつ。植物に覆われた不気味な仮面の顔と、何本もの剣を握る腕を持つ巨大な敵が、光る葉を撒き散らしながらグリマーに襲いかかる場面が公開されている。

別のボス戦では、無数の顔がついた頭部から吊り下がる、歯とトゲに覆われた巨大な振り子状の敵と対峙する様子も。松明を掲げるグリマーの隣には、ハンマーを振り上げる仲間の姿もあり、単独ではなく連携しながら立ち向かう場面があることがうかがえる。

骨の家に、ゆらめく亡霊――探索が続く王国の隅々

探索パートでは、巨大な頭蓋骨をそのまま住居に見立てたエリアなど、暗く幻想的なロケーションが用意されている。足場を飛び移りながら奥へ進む、正統派メトロイドヴァニアの骨格を持つことが画像から見て取れる。

探索が進むにつれて開放されるマップ画面では、これまで訪れたエリアの広がりを一望できる。入り組んだ通路や隠しエリアを示すアイコンも見え、寄り道要素も豊富に仕込まれていそうだ。

道中では、微笑むような表情の亡霊たちが群れをなして現れる場面も。炎を吐きながら応戦するグリマーの姿とともに、集めた通貨の数値も画面右上に表示されており、探索と戦闘を通じてリソースを稼ぎ、トリンケット(装飾品)による強化に還元していく設計がうかがえる。

紹介動画

公式トレーラーでは、こうした王国の雰囲気と戦闘の手触りがまとめて確認できる。本作はNintendo Indie Worldの番組でも発表された経緯があり、開発者自身のXアカウント@KyleThompsonDevでは、Steam・GOG・Switch・PS5・Xboxへの同時展開が発表されている。最新情報は開発者の公式Discordでも追うことができる。

Kyle Thompson

Kyle Thompson

開発: Kyle Thompson / パブリッシャー: Top Hat Studios, Inc.、Doyoyo Games

まとめ買い前に確認したい、実績とカスタマイズ要素

シングルプレイ専用で、Steam実績は41個、Steamクラウドセーブにも対応。装備を組み替える「トリンケット」システムにより、プレイヤーごとに立ち回りをカスタマイズできる点も特徴だ。発売直後の今は15%オフのローンチ割引も適用されている。気になった冒険者は、Steamストアページで詳細と価格を確認しておきたい。