ピクセルの恐怖に、実写の悪夢が割り込む――『Tenebris Somnia』発売

『Tenebris Somnia』が2026年10月16日、Steamで発売された。開発はAndrés BorghiとSaibot Studios、パブリッシャーはNew Blood Interactive。ジャンルはアドベンチャー/インディーで、プレイ人数は1人用だ。

ストアページによれば、本作は8bit・16bit風のビジュアルを持つ2Dサバイバルホラー。『サイレントヒル』や『バイオハザード』といった往年の名作を思わせる作りで、探索とパズルを進めながら、恐ろしい怪物たちと対峙していく。不気味な物語の奥底を暴くうちに浮かぶ問いは、「もし、それらが単なる悪夢ではないとしたら?」というものだ。

見どころは、実写とドットを行き来する演出

本作の最大の特徴は、物語の山場でピクセルアートの画面から実写のカットシーンに切り替わる点。実際の俳優と特殊メイクなどの実践的な効果を使い、アルゼンチンの撮影チームが映像を手がけたという。ニット帽をかぶった女性の険しい表情を捉えたこのカットは、ドット絵では出せない生々しさを予感させる。

同じ赤いフードの怪物でも、ゲーム画面ではこうしたピクセルの姿で登場する。緑がかったタイル張りのバスルームで、湯船の中から腕を伸ばす怪物と、床に座り込む主人公。レトロな画面ながら、狭い空間に追い込まれる緊張感が伝わってくる。

こちらは実写カットシーンの一場面。薄暗い部屋の戸口に、赤いフードをかぶった怪物が立ち、手前では主人公らしき人物が背を向けている。先ほどのバスルームと見比べると、同じ怪物がドットと実写の両方で描かれているのが分かる。

戦う、調べる、組み合わせる――ゲーム画面の中身

青く沈んだホテルのような廊下では、主人公が拳銃を構え、エレベーター前に現れた怪物へ発砲している。探索だけでなく、戦闘も用意されているようだ。

実写パートには、黒いドレスに赤い布をまとい、頬や腕に赤い印を描いた女性も登場する。エレベーターらしき暗い空間で、手前の主人公の後頭部越しに捉えた構図で、物語の鍵を握る人物かもしれない。ただし、役どころはストアページからは読み取れない。

インベントリ画面には、リボルバー、弾薬、鍵、スパナ、ハサミなどが並ぶ。鍵の説明文には「Ivanと暮らしていたアパートの鍵。今は彼が一人で住んでいる」とあり、主人公の過去がアイテムの説明から少しずつ明かされていく作りがうかがえる。

実写の寝室のカットでは、緑がかった壁の部屋で、ベッドに横たわる何かを主人公が見つめている。ナイトテーブルには血の跡も見え、日常の空間が一変する怖さを予感させる。

価格・対応環境・体験版

Steamでの通常価格は2,550円。発売記念の割引価格として、10月30日まで20%オフの2,040円で購入できる。ストアページには体験版も用意されている。対応OSはWindowsのみで、最低でWindows 10 64bit、推奨はWindows 11 64bit。必要ストレージは13GBだ。

言語は英語、スペイン語(スペイン/ラテンアメリカ)、日本語、ポルトガル語(ブラジル)が並ぶ。ただし、インターフェース・音声・字幕のどれが日本語に対応するのかは、ストアページの記載だけでは明確でない。購入前に確認しておきたい。

記事執筆時点のユーザーレビューは10件で、すべて好評。母数が小さいため、評価の定まるのはこれからだ。

最新情報は公式X、New Blood InteractiveのDiscord、開発者Andrés BorghiのYouTubeやTwitchでも発信されている。

Andrés Borghi

Andrés Borghi

開発: Andrés Borghi、Saibot Studios / パブリッシャー: New Blood Interactive