放課後の図書室から始まる謎解き、『本と鍵の季節』体験版が登場

集英社ゲームズは、米澤穂信の小説を原作とするドラマライク アドベンチャー『本と鍵の季節』のSteam®向け体験版を、2026年10月20日に配信開始した。Steam Next Festにあわせた公開で、収録されているのは第1章「913」をまるごと遊べるボリューム。画像は開発中のものとされている。

原作は集英社文庫から刊行されている「図書委員」シリーズの第一弾で、シリーズ累計は40万部を超える。ゲーム版の発売元は集英社ゲームズ、開発はiMel株式会社が担当し、対応機種はNintendo SwitchとSteam。正式版は今冬の発売予定で、価格は未定だ。体験版のダウンロードはSteamストアページから行える。

開かずの金庫を開けてほしい――先輩の依頼が物語を動かす

第1章の舞台は、静かな図書室。当番に就く図書委員の堀川次郎と松倉詩門のもとへ、先日委員会を引退した三年生・浦上麻里が顔を出すところから物語が動き出す。持ち込まれたのは、亡くなった祖父が遺した「開かずの金庫」を開けてほしいという頼みだ。手がかりは、祖父が麻里に残した言葉だけ。二人はそこから謎の糸口を探っていく。

画面は、淡い色調のイラストに縦書き風の文章が重なるノベルらしい見せ方。かつて3年生を中心に賑やかだった図書室と、いまの静けさの対比が語られ、二人が過ごす放課後の空気がじっくり描かれる。

主人公の堀川次郎と、皮肉屋で大人びた松倉詩門のやり取りも見どころだ。軽い掛け合いの中に、二人の距離感が垣間見える。声優は堀川が浦和希、松倉が梅原裕一郎、浦上麻里が櫻庭有紗。

体験版ならではの見どころ、プレイヤー自身が推理に参加

本作は読むだけでなく、プレイヤーが堀川として謎に挑む場面が用意されているのが特徴だ。堀川は「金庫」というキーワードを手がかりに、記憶をたどって当時の状況を思い起こしていく。

集めた情報はメモのような形で一覧化され、「なぜ『大人になったら』と伝えたのか」「なぜ鍵屋に頼まなかったのか」といった疑問が整理される。その中から気になる点を選んで推理を進めていく流れで、ミステリーの考える楽しさを実際に手を動かして味わえる構成だ。

体験版の雰囲気は、公式の紹介映像でもつかめる。

紹介動画

作品の基本情報と、開発・原作について

本作は1人用で、対応言語は日本語、英語、繁体字中国語、簡体字中国語。ジャンルは「ドラマライク アドベンチャー」と名づけられている。最新情報は公式Xや公式サイトで告知される。

原作者の米澤穂信は、2001年に『氷菓』でデビュー。『折れた竜骨』で日本推理作家協会賞、『満願』で山本周五郎賞、『黒牢城』で山田風太郎賞・直木賞・本格ミステリ大賞などを受賞している。図書委員シリーズの第二弾は『栞と嘘の季節』だ。

開発を担当するiMel株式会社は、自社製エンジン「Artemis Engine」を用いてノベル・アドベンチャーを手がける会社で、『たねつみの歌』『Lilac』の開発のほか、『ATRI』のSwitch版・スマホ版の移植開発と販売なども行っている。

株式会社集英社ゲームズ

株式会社集英社ゲームズ

株式会社集英社ゲームズは2022年2月設立、東京都千代田区に拠点を置くゲームのパブリッシャー。『本と鍵の季節』では発売元を務める。

発売元の集英社ゲームズは、本作で小説原作のアドベンチャーを届ける。気になる人は、まず体験版で第1章を最後まで遊び、続報を待ちたい。