Unityを離れ、自前のエンジンで走り出す『RimWorld』

Ludeon Studiosは2026年10月12日、コロニー運営シミュレーション『RimWorld』の次期アップデート「1.7」に関する情報を公式ブログで公開した。最大のトピックは、これまでUnityで動いていたゲームの土台を、同社が自ら開発した「Waylith Engine(ウェイリス・エンジン)」へ切り替えることだ。

Ludeonは、見た目も遊び心地も従来から変えない方針だと説明している。ユーザーが画面上で受け取る変化は新要素の追加ではなく、あくまで「同じゲームが、より軽く動く」という点に絞られる。公式情報は@LudeonStudiosでも発信されている。

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パフォーマンスは2〜4倍、数字で見る手応え

Ludeonの社内テストによると、パフォーマンスはおおよそ2〜4倍に向上したという。恩恵が出るのは、起動、大量Modの読み込み、マップやワールドの生成、ゲーム内時間を進めるティック速度(TPS)など、広い範囲にわたる。

具体例も挙がっている。終盤まで育ったコロニーでの計測では、1.6と比べて約2.2倍の速さ。1,500個のModパックの読み込みは、14分から6分へ短縮された。コロニスト40人、ダック200羽、Mod100個以上という重量級の環境でも、動作がかなり滑らかになるとの説明だ。

雪原の中に広がる大規模な拠点のように、建物や住人、作業が積み上がった後半戦のコロニーこそ、処理の重さが響きやすい場面。エンジンの刷新は、そうした長期プレイヤーほど実感しやすい改善になりそうだ。

セーブもModも、基本はそのまま引き継げる

互換性についても配慮がされている。1.6のセーブデータは1.7で読み込め、1.7で進めたセーブを1.6に戻して使うことも可能だという。ベータ版を試しても、これまでのコロニーを失う心配が小さいのは安心材料だ。

Modの大半も、変更なしで動作するとされる。ただしバージョン番号が変わるため、一部のModはSteam上で「サポート対象外の可能性」を示す黄色表示になる場合がある。表示が出ても、すぐに動かなくなるとは限らない点には注意したい。

Waylithは最新のC#の機能に対応し、複雑なModを性能を落とさずに作りやすくなるとも説明されている。大きなビジュアル変更やカスタムエフェクトも扱いやすくなるといい、Modder側にとっても歓迎される変更となりそうだ。公開前のテストには20人を超えるModderが協力した。ModderやQ&Aは、Ludeonの開発Discordで受け付けている。

1.7を試すには? 10年以上前のPCは要注意

1.7はSteamのベータブランチ「unstable」で試せる。ライブラリでRimWorldのプロパティを開き、「ベータ」タブから「unstable」を選ぶ手順だ。メインブランチは当面1.6のままで、1.7への切り替え時期は発表されていない。

注意点は動作環境。10年以上前の古いPCでは1.7が動作しない可能性があるとして、Ludeonは該当するユーザーに公式の開発Discordでの報告を求めている。

なお、Waylithで動いているのは『RimWorld』だけではない。Ludeonは「新しい何かにも取り組んでいる」と記しているが、現時点で詳細は明かされていない。まずは1.7の正式移行と、エンジンが生む次の展開を見守りたい。