開発中止の発表と、その理由

KRAFTONのPUBG STUDIOSは、エクストラクション(脱出)シューター『PUBG: Black Budget』の開発を終了すると、Steamの開発アップデート告知で明らかにした。Steamストアページで情報が公開されていたタイトルだ。

理由は、現在の方向性のままではプレイヤーが長く楽しめる体験を届けるのが難しいと判断したため。KRAFTON側は「開発状況と今後の方向性を検討した結果、開発を終了することを決定した。PUBG STUDIOSはプレイヤー体験を最優先に判断しており、その原則に従った」と説明している。

PUBGの名を冠した、3人1チームのPvPvE

『PUBG: Black Budget』は、PUBGのIPを使った3人1チームのPvPvE型脱出シューターとして、Steamでの配信が予定されていた。他のプレイヤー部隊とAI敵対勢力が入り乱れる戦場で、生き残って脱出を目指すジャンルだ。

Steamページに掲載されていたスクリーンショットには、陽光が差し込む緑豊かなジャングルで、サイレンサー付きの銃を構えながら隊員が進む場面が写っている。同じ部隊の仲間が膝をついて周囲を警戒し、遠い岩場にも別の人影が見える。見通しのよい草地で、いつ撃ち合いが始まってもおかしくない緊張感が伝わってくる。

屋内の場面は対照的だ。薄暗い施設の階段で、窓から差す光と火花が散る中、物陰から敵を探る銃撃戦が描かれている。屋外の開けた戦場と、狭く暗い屋内戦の両方が用意されていたことがうかがえる。

2回のクローズドαテストを経て

本作のクローズドαテストは、2025年12月と2026年6月の2回実施された。2026年6月の第2回では追加アクセスが付与されるなど、注目を集めていた。今回の告知では、テストに参加したプレイヤーへの感謝も述べられている。

画像は、紫色の霧と淡い光に包まれた湿地を、二人の隊員が駆け抜けるシーン。水しぶきが上がる中、不穏な色合いの異変が奥に広がっており、通常の戦場とは違う雰囲気を持たせようとした世界観が見て取れる。

こちらは雨の降る夜、「PSI LABS」と記された入口を、蔦や植物が覆い尽くす場面。人工の施設を自然が飲み込んだような景観で、隊員たちが暗がりの奥へ進んでいく。探索の舞台としての魅力が詰まった一枚だ。

最後は、古い計器盤や机が並ぶ、薄緑がかった管制室のような屋内。散らばった書類や置かれたままのマグカップが、ここでの生活の痕跡を物語る。そこへ武装した隊員が静かに踏み込んでいる。

今後は、得た知見を次のプロジェクトへ

PUBG STUDIOSは、開発とテストで得た知見を次のプロジェクトに活かす方針を示している。なお、同IPでは別の新作『PUBG: DED.NET』がgamescom 2026で発表されたと報じられている。今回の発表そのものは『PUBG: Black Budget』の終了に関する内容で、今後の具体的な計画は告知時点では示されていない。続報は、PUBG公式の案内で確認したい。