公式サイトで無料配布、PC-98ゲームをWindows 11で動かす「PC98PLAYER」
個人開発者のはむ氏が、PC-98用のゲームソフトをWindows 11上で実行できるプレイヤー「PC98PLAYER」を公開した。配布は公式サイト(Irregular child 2nd)からのZIPダウンロードで、価格は無料。作者のXでの告知ポストは2026年9月26日に投稿され、検索結果の表示時点では約17.6万回表示されるほど注目を集めている。レトロPCゲームへの関心の高さが、そのまま反応に表れた格好だ。
公式サイトの冒頭には、以前にClaudeを用いてPC-98のゲームミュージックプレーヤーを公開したことも記されている。今回のツールは、その延長線上で生まれたものだ。
音楽プレーヤーの仕組みを、ゲーム本体へ広げた発想
きっかけは、先に公開されたPC-98サウンド再生ソフトGMPV3Studioだ。こちらは仮想マシン上でPC-98向けのプログラムを動かし、出力結果をWindows向けに変換して鳴らす仕組みをとっている。作者は「同じ原理なら、ゲームソフトも動くのではないか」と考えて実装したところ、実際に動作したと述べている。
PC98PLAYERは独自のPC-98エミュレータを内部に搭載し、GMPV3Studioと同じ方式をゲームの実行に応用したものだ。音楽再生から始まった実験が、ゲームを遊べるところまで到達したことになる。
9月27日の更新で、ゲーム別の細かな調整が可能に
最新版はpc98player-260927.zipで、前日公開のpc98player-260926.zipからわずか1日で更新された。9月27日の更新では、次の内容が加わっている。
- グラフィック処理の改善
- 引数指定の機能追加
- 複数のバグ修正
- INIファイルによるゲーム個別の設定
特にINIファイルでの個別設定は、ゲームごとに癖のある旧世代ソフトの動作を合わせ込むための機能だ。公式サイトによれば、一部のゲームはPC98PLAYER.INIのパラメータを調整することで動作する可能性が高いという。逆に言えば、あらゆるソフトが無調整で動く完全互換ではない点は、あらかじめ理解しておきたい。
ソースコードもPC98PLAYER_source_260927.zipとして公開されている。
対応例は『下級生』と、Vector公開のフリーゲーム
対応ゲームの例として、公式サイトではELF『下級生』(PC-98版)が挙げられている。もう1本の例が、Vectorで公開されているPC-98向けフリーゲームの親父王だ。ページ内では、ディスクイメージの中身を扱うツールとしてDiskExplorerも紹介されている。
手持ちのゲームを試す場合も、権利や入手経路には各自で注意したい。まずはVectorのフリーゲームで動作を確かめるのが、安全な入り口になりそうだ。
警告が出たら、公式の案内を確認
注意点として、Windows DefenderやEdgeが警告を出す場合がある。公式サイトでは、ZIPのプロパティで除外の設定を行うか、公開されているソースコードから自分でビルドする方法が案内されている。ウイルス対策ソフトによる誤検知の報告ページも、公式サイトから確認できる。
作者の最新情報は@Imaha486でも発信されている。更新のペースが速いだけに、利用前には公式サイトで最新版と注意書きを確認しておきたい。








