娘を蘇らせるため、父は禁忌の錬金術に手を染める

シンガポール拠点のパブリッシャーSoft Sourceは、Another Indie StudioおよびデベロッパーGamechanger Studioとのパートナーシップのもと、ダークファンタジー・シミュレーション『My Lovely Daughter Reborn』のNintendo Switchパッケージ版を、2026年12月17日に日本国内で発売すると発表した。希望小売価格は4,950円(税込)。ジャンルはアドベンチャー・シミュレーション。

本作は、PC・Switch向けにダウンロード配信されてきた『My Lovely Daughter』を、描き下ろしの新規アートワークとともに大幅にリニューアルした一作。今回発表されたのは、その「再生(Reborn)」版のパッケージ流通となる。

紹介動画

記憶を失った錬金術師ファウストが辿る、歪んだ愛の物語

主人公は、記憶を失った錬金術師にして父親である「ファウスト」。目を覚ました彼が見たのは、愛しい娘の冷たくなった体だった。悲しみの淵に突き落とされたファウストは、「錬金術の力で死者を蘇生させる」という誰もが一度は望みながら決して手を出さないタブーに踏み込んでいく。

魔法陣が床に浮かぶ寝室、壁に飾られた娘の肖像画――スクリーンショットからは、この物語を包む陰鬱で張り詰めた空気が伝わってくる。娘を生き返らせるには、魂を復元するための禁忌の実験を続けながら、自らがなぜこの事態に陥ったのか、失われた記憶の真相にも向き合うことになる。

命を吹き込み、育て、そして魂を刈り取るという業

娘を取り戻す実験では、魔法陣に素材を捧げてホムンクルス(人造の生命)を生み出す。プレイヤーはこうして創り出した何体ものホムンクルスを、まるで実の娘のように深い愛情を注いで育て、絆を結んでいく。

だが、その先にあるのは残酷な現実だ。魂を刈り取るために、育てたホムンクルスを自らの手で手にかけなければならない。育成の過程でホムンクルスが「マッド」状態に陥り怒りを募らせていく様子も確認でき、愛情と非情さのあいだで揺れる本作の倫理観の崩壊を象徴するシーンとなっている。

資金稼ぎのため、我が子に働かせ、身体を売る

実験を続けるための資金は、ホムンクルスたちに労働を課して稼ぐ。画面に映る依頼書には、報酬や期間、必要な「親和性」まで細かく設定されており、ホムンクルスの個性に応じて依頼を選ぶ仕組みがうかがえる。資金や研究の維持には、残された身体の部位を売り払うことも避けられないという。

依頼はサーラック西部・東部と広がる街のマップ上に点在しており、ホムンクルスを送り出しながら日々を進めていく構成のようだ。惨劇を重ねる道のりの中で、プレイヤーは少しずつファウストの過去と向き合っていくことになる。

惨劇の合間に流れる、束の間のやすらぎ

一方で、ファウストとホムンクルスがお茶を囲む穏やかなワンシーンも用意されている。過酷な運命を背負いながらも、束の間の団らんを描くことで、二人の関係に確かな温かみがあったことを感じさせる場面だ。

Switchパッケージ版は12月17日発売、価格は4,950円

発表されたパッケージ版のジャケットには、CERO「B」(12才以上対象)のレーティングが記載されている。マルチエンディングや手紙収集要素、ゴシック調のサウンドトラックなど、周回プレイでじっくり物語を掘り下げられる作りになっているという。

パブリッシャーのSoft Sourceは、東南アジア発のインディーズタイトルのパブリッシングに力を入れているシンガポール拠点の企業。スタイリッシュなビジュアルと高いゲーム性を兼ね備えた作品を世界に届けることを掲げており、今回の『My Lovely Daughter Reborn』もその一作となる。発売日は2026年12月17日、価格は4,950円(税込)。ダウンロード版で本作を知ったプレイヤーにとっても、パッケージで手元に置いておきたい一本になりそうだ。