聴くだけじゃない。『MR. RECORDS』が「レコードを作る側」へ踏み出した

リズムアドベンチャー兼レコード店経営ゲーム『MR. RECORDS(ミスター・レコード)』のSteam体験版が更新され、新機能「ミュージック・レベルエディター」が加わった。開発はフランスのGlee-Cheese Studio、販売元は英国のWired Productionsが務める。公式案内によると、このエディターは日本時間2026年10月16日からアップデート後のSteam体験版で試せる。タイトルのとおり、Steam Nextフェスに合わせた更新だ。
本作は、レコード店を営む老人ジョージが主人公。レコードをかけると、その音楽に合わせて独自の世界が立ち上がり、リズムに乗って走り、跳び、滑り、避けるステージが始まる。そのレコードをプレイヤー自身が作れるようになった、というのが今回の発表の核心だ。

音楽の線上に置いていく、自作リズムレベル

ミュージック・レベルエディターでは、音楽のタイムライン上にノーツ、障害物、エフェクトを配置してレベルを組み立てる。作ったらすぐその場でプレイして確かめられるため、「置く→走る→直す」の試行錯誤が軽快に回せそうだ。

見た目の自由度も高い。アセットや色、アニメーション、背景を変えられ、動きをビートに同期させられる。公式の説明では、PC版では手持ちの音楽を使ったレベル制作にも対応するという。作ったレベルは他のプレイヤーと共有でき、このエディターは製品版のPC、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2の全バージョンに搭載される予定だ。
紹介動画
エディターの動きは、公式のレベルエディタートレーラーで確認できる。
レコード店の主人として、客の悩みを解いていく

ゲームのもう一つの柱が店の経営だ。来店客にそれぞれ合うレコードをすすめ、音楽にまつわる謎を解き、店を育てていく。会話画面では、ノアという客が「テレビで見たレコードを描いたが、バッグの中で傷んで裏返ってしまった。どれか当ててほしい」と頼んでくる。くしゃくしゃの紙の絵を手がかりに棚から探し出す、という趣向だ。

店の2階にはジョージの寝室がある。ここでは記憶を振り返り、進行を確認し、電話に出ることができる。画面左上には「10枚のレコードを完成」「19人の客の謎を解く」といった目標が並び、やり込みの目安になっている。ジョージの過去を、会話や写真、メモをたどって明かしていく物語で、夢や記憶、後悔を描きつつ「人生を始めるのに遅すぎることはない」という気づきへ向かう。
一枚ごとにガラリと変わる、手描きのステージ群

ステージは手作りで40以上。曲調に合わせて世界そのものが変化するのが持ち味だ。公開画像だけでも、緑の野原に岩とメガネをかけた肉食植物が並ぶ場面、シンセサイザーとレコードが散らばる真っ白な世界、ケチャップとマスタードの道が伸びるサボテンの砂漠と、まるで別ゲームのような振れ幅がある。
収録曲はファンク、プログレッシブロック、ヒップホップ、エレクトロ、ワールドミュージック、80年代ポップスなど幅広く、すべて開発チームの作曲だという。リズムバトルのほか、ミニゲーム、追跡イベント、愛犬バズとのサイドアクティビティなども用意されている。
対応機種とウィッシュリスト
製品版はPC(Steam)、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2向けに予定されている。ウィッシュリストはSteamストアページのほか、GOG、Epic Games Store、PlayStation、Xboxで登録でき、Nintendo Switch 2向けは近日開始とのこと。日本語の情報は日本語公式ページに、コミュニティは公式Discordに集まっている。報道向けの素材はプレスキットで公開されている。価格や発売日は今回の発表では明らかにされていない。
日本向けのPR窓口は株式会社ごぜんゲームズが担当している。販売元のWired Productionsの作品群もあわせてチェックしておきたい。
Wired Productions Ltd.
Wired Productions Ltd.は英国ワトフォードを拠点とするゲームパブリッシャー。『MR. RECORDS』ではフランスのGlee-Cheese Studioが手がける作品の販売元を務める。









