宇宙貨物船Tulparの物語が、ついに家庭用機へ

Wrong Organが開発し、CRITICAL REFLEXがパブリッシングする心理ホラー『Mouthwashing』の家庭用版が、2026年10月29日に発売される。発表は、同社が2026年10月20日に開催したショーケース「CRITICAL REFLEX TIME」にあわせて行われた。CRITICAL REFLEXの公式サイトはこちら。
対象機種は、Xbox Series X|S(Xbox Game Pass、Xbox on PCを含む)、PlayStation 5、PlayStation 4、Nintendo Switch。Xbox Series X|S版はXbox Game Passにも発売日から対応するとされている。一方で、価格はいまのところ確認できていない。発売日発表のトレーラーも公開されている。
PC(Steam)版はSteamで2024年9月26日に発売済みで、販売本数は80万本を超えたと伝えられている。家庭用では、これまでPCに触れる機会がなかった層にも届くことになる。
救出確率0%、減っていく物資と崩れていく乗組員

舞台は宇宙貨物船Tulpar。助けが来る見込みのない船内で、少しずつ物資が減っていく5人の乗組員を描く。派手な戦闘で押し切るタイプではなく、閉ざされた空間で人間関係と精神が軋んでいく様子を追う心理ホラーだ。
画面に「WARNING」「EMERGENCY」の文字が躍る場面では、全体が赤く染まり、ノイズが走り、包帯に覆われた人物が画面の端に映り込む。落ち着いて観察する余裕を与えない、不穏な画作りがうかがえる。

倉庫のような棚の前で、花柄のジャケットを着た人物と、黄色いシャツの恰幅のよい人物が向き合う場面もある。字幕では、後者の人物が「スウォンジー」という名前で表示され、「これぞ酔生夢死ってな!」と口にしている。荒廃した船内の空気とは対照的な、どこか投げやりな会話の温度が印象に残る。

緑色のモニターが並ぶ暗い操縦室らしき空間では、乗組員の一人が手で口元を覆いながら、こちらに視線を向けている。低解像度風のレトロな3Dと、モニターの緑がかった光が、閉塞感と得体の知れなさを際立たせている。
受賞歴が示す、物語と評価の確かさ

本作はHorror Game Awardsで、Best NarrativeとPlayers’ Choiceの2部門を受賞している。スウォンジーが「のんびり死を待つより忌々しいだろ 金をもらえねえのは」と語る場面のように、危機的な状況でも金や待遇への不満がこぼれる人間くささが、物語を動かす要素のひとつになっていそうだ。

暗闇の階段の奥に、馬蹄と封筒をあしらった「PONY EXPRESS」のロゴが浮かぶ場面もある。階段にはどす黒い赤が広がっており、この会社と船内で何が起きたのかを想像させる。舞台装置のひとつひとつに、物語の手がかりが潜んでいるように見える。
同じ発表で予告された『No, I’m not a Human』
同じショーケースでは、CRITICAL REFLEXが手がける別の人気ホラー『No, I’m not a Human』も、Xbox(Game Pass対応)、PS5、Switch向けに2027年発売と告知された。こちらは日付が未定で、10月29日発売の対象は『Mouthwashing』のみとなる。
発売前に確認しておきたいこと
『Mouthwashing』は、10月29日にXbox Series X|S、PS5、PS4、Switchで登場する。価格や、2025年に告知されていた物理版(PS5・Switch向け)の扱いは、今回の発表では確認できなかった。購入を考えている人は、各ストアの商品ページと、CRITICAL REFLEXの公式Xで続報を確かめておきたい。










