『マシナリウム』の続編が、17年の時を経て姿を現した

チェコのインディースタジオAmanita Designが、ポイント&クリック型アドベンチャー『マシナリウム2(Machinarium 2)』を発表した。前作『Machinarium』は2009年に登場した、ロボットが主人公のアドベンチャー。公式サイトの告知ページには「The time is right for a sequel.(続編にふさわしい時が来た)」という一文が掲げられている。
Steamのストアページはすでに公開済みで、ウィッシュリストへの登録が可能。発売日は「To be announced」、つまり未定だ。対応プラットフォームはWindows(64bit)とmacOSで、開発・販売はAmanita Design自身が手がける。
隠された谷で、電力が尽きかけているロボットたち

物語の主役は、ジョセフ(Josef)とベルタ(Berta)の2体。2人は、ロボットの2つの部族が暮らす隠れた谷を見つける。ところが谷のロボットたちは、電力の枯渇という切実な問題に直面しているという。
公開されたスクリーンショットには、巨大な配管が岩場から伸び、川と森が広がる谷の風景が描かれている。足元には木の板の橋や、釣り竿を構えるロボットの姿もあり、金属の体を持つ住人たちの暮らしぶりがうかがえる。

森の中の一枚では、2体のロボットの前に、キャタピラで走る黄色い作業車が現れる。操縦席には赤い帽子のロボットが乗り込み、アームを構えている。遠景には煙を上げる都市の影も見え、のどかな自然と機械文明の対比が印象的だ。
2人を切り替えて、能力を合わせてパズルを解く

プレイヤーはジョセフとベルタを自由に切り替えながら操作し、それぞれの能力を活かして協力しつつパズルに挑む。画像は、円形の機械室で小さなロボットが立ち尽くし、頭上の2つの吹き出しに絵だけの「ヒント」が浮かぶ場面だ。吹き出しには、帽子をかぶった別のロボットが何かを受け取る様子と、それが叶わない様子がスケッチ風に描かれている。
本作はセリフやテキストを使わず、ジェスチャーやシンボルでストーリーを語る。この吹き出しの演出は、言葉に頼らず状況を読み解かせる作りを象徴するシーンと言えるだろう。

こちらは、廃材を寄せ集めたような建物の前の一枚。ショベルカーの形をしたロボットが身をかがめ、その向こうでは別のロボットが空中に浮いている。何がどう動くのか、画面の隅々まで観察したくなる情景だ。
ルネサンス絵画に着想を得た、全編手描きの世界

ビジュアルは、ルネサンス絵画に着想を得た全編手描き。錆びた金属の質感や、使い込まれた街並みの細部まで丁寧に描き込まれている。画像では、路地の一角に置かれた箱型の装置が断面図のように開かれ、配管やタンク、火のついたバーナー、紙コップ、マッチ箱などが精密に描かれている。仕掛けを一つずつ読み解く楽しさが伝わってくる場面だ。
サウンドトラックは、前作から続くTomáš Dvořák(Floex)による書き下ろし。操作はマウスとゲームパッドに対応し、日本語を含む20言語で遊べる。
Amanita Designと『マシナリウム』のこれまで
前作『Machinarium』は、のちに「Definitive Version」へ刷新され、Steam版には日本語も追加された。Amanita Designは『Samorost』『Botanicula』『CHUCHEL』『Phonopolis』なども手がけるチェコのスタジオで、2015年には、続編ありきではなく自分たちが情熱を持てる作品に集中すると説明していた経緯もある。それだけに、今回の発表には意外性がある。
最新情報は、Amanita Designの公式X(Twitter)、Bluesky、Facebook、Instagram、Discord、公式YouTubeで追える。メディア向けにはプレスキットも公開されており、グッズは公式ストアで扱われている。
発売日や価格はまだ明かされていない。まずはSteamのウィッシュリストに登録し、続報を待つのがよさそうだ。










