SHIFTの2026年8月期 第3四半期 決算説明資料について、主要KPIとスライドの要点を整理した。数値・画像は発表元の公開資料に基づく。
## 決算サマリー
2026年8月期 第3四半期(3か月)
調整後営業利益
52.1億円
前年同期比 +19.6%
売上総利益率
32.5%
前年同期差 -2.6pt
親会社株主帰属四半期純損益
-0.3億円
前年同期(17.8億円)比 -101.8%
## スライド全ページ
P1資料内の区切りページ。前後のページとあわせて確認したい。
P2通期売上を1,600億円へ上方修正(期初1,500億円)。AI売上は前Q比3.1倍の7,917百万円(+211%)と大きく伸びました。
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P4ニッセイコム除く売上高は409億円でYonY +21.2%、調整後営業利益は54億円でYonY +23.0%と順調に成長しました。
P5将来売上パイプラインは754億円(YonY 1.5x)、うちNative AI売上は76億円で102.8xと急伸。連結稼働率は90.1%(YonY △2.5pt)です。
P6調整後販管費比率は22.2%から19.7%(ニッセイコム除く)へ改善しYonY △2.5pt。ニッセイコム含むと20.7%です。
P7売上高は1,500億円から1,600億円へ上方修正。調整後営業利益は200億円で変更なし、調整後最終利益は135億円から90億円に下方修正です。
P8ニッセイコムは営業・バックオフィス計28名がSHIFTへ出向。RISEコンサルティングとはアサイン管理の共同運用を開始しました。
P9FY2026までのAI投資を回収フェーズに移し、M&Aは外部資本起点で推進。のれん・PPA割合は40%前後をターゲットとしています。
P10FY2028までに獲得するキャピタルの80%をBS強化、20%を総還元性向に充当。配当性向10%での配当還元を開始します。
P11特別損益戻し後最終利益105億円前後(調整後は90億円前後)に配当性向10%を適用し、配当総額は10.5億円(1株4.1円)です。
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P13営業改革の効果で連結売上高は40,900百万円、YonY成長率121.0%に上昇し、AI売上はQ2の2,545からQ3の7,917へ+211%と拡大しました。
P14顧客単価は単体で+8.3%、顧客数は単体で+29.0%、プロジェクト数は単体で+19.5%と、各種KPIが順調に伸びています。
P15月額3,000万円以上の大型案件は29件から39件(134%)へ増え、営業改革で増加率+49.0%、減少率-23.1%と継続率も改善しています。
P16Q3のAI売上はQ2比で約3倍に伸び、連結合計ではNativeAIが345(QonQ+667%)、WithAIが7,572(QonQ+203%)となりました。
P17営業体制を役割別に進化させ、担当トリセキ数をトップアプローチ9人→20人、アカウント営業83人→100人、フォローアップ98人→180人へ拡充する計画です。
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P19総合ITコンサルを軸に、約1.2兆円の総合領域や約16.0兆円のITサービスへ、戦略から実行まで全域でサービスを広げる方針です。
P20コンサルセグメントの売上はQ3に向けて伸び、AI関連(WithAI・NativeAI)の比率はQ2の14%からQ3は29%へ拡大しました。
P21コンサル顧客の月額単価は8,120千円、顧客数は230社まで伸びましたが、取引顧客3,849社の約6%にとどまり拡大余地は大きいとしています。
P22資料内の区切りページ。前後のページとあわせて確認したい。
P23AIモダナイの受注残は28.3億円で、Case3の公共系大型案件入札は受注率66.7%、累計受注額22.5億円と最も大きくなりました。
P24解析済みソースコードはQ2の1億STEPからQ3は2億STEP(×2.0)、受注残額は25.5億円から28.3億円(×1.1)に増えました。
P25大型案件の専属体制を強化し、提案オポチュニティ額は111億円、受注残額/売総率(見込み)は28.3億円(売総60%)と、受注確度を高める構えです。
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P27AIテスト領域のAI関連売上は26%と大きく伸び、Native AIのテスト受注残は2.6億円に達し、導入パターンが確立しつつあります。
P28Native AIテスト設計版が完成し、FY2026のNative AI累計売上は2億円規模を見込みます。AIテストは実行コスト-21%、LT-75%と効率化が進んでいます。
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P30自社バックオフィスのAI化ノウハウをAI BPaaSとして外販開始。派遣・BPは-110人で、2026年8月末の完了を予定しています。
P31AI実務適用により、たった半年で派遣・BPが-110人分の工数を削減しました。派遣(単体)は0人となり、営業はFY2027目標で361人へ増員する計画です。
P32各バックオフィス領域でAI実務適用が進み、オペレーター人数は-110人分。特に採用は137→52で-85人と、削減効果が最も大きく出ています。
P33BPaaSセグメントのAI関連売上は32%と大幅に伸長し、AI BPaaSの受注は3.5億円となりました。Q2の1%から急拡大しています。
P34新領域のFDE(AI BPaaS)は35社で3.8億円、うちFDE領域は3.2億円と立ち上がりは順調です。ワスレナイ軸の情シス領域も着実に成長しています。
P35情シス領域の案件量は順調に伸びています。AI活用で売上400万円・売総率38%の案件が、370万円・売総率43%、平均単価123万円/人へ改善しました。
P36FDEモデルは導入フェーズ18社、活用フェーズ13社、成熟フェーズ10社で展開。売上は各0.9億円、1.0億円、1.3億円と、高売総案件を組成しています。
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P38FY2026の売上は1,600億円・調整後営業利益200億円で、FY2030〜FY2032には3,000億円・840億円を描く、AI中心の成長シナリオです。
P39FY2027ボトム案は売上高1,900億円(+18%)、調整後営業利益255億円(+28%)で、チャレンジ案では2,000億円(+25%)・300億円(+50%)を掲げます。
P40資料内の区切りページ。前後のページとあわせて確認したい。
P41資料内の区切りページ。前後のページとあわせて確認したい。
P42Q3売上高は43,812百万円(+29.9%)と伸びた一方、売上総利益率は32.5%で△2.6pt低下し、調整後営業利益は5,211百万円(+19.6%)でした。
P43Q3の販管費合計は9,782百万円(+22.4%)ですが、売上高比は22.3%と前年同期の23.7%から下がり、人件費比率も12.2%に低下しています。
P44自己資本比率は36.1%で前年同期の48.7%から△12.5pt低下し、総資産は105,279百万円(+35.1%)に膨らんでいます。
P45テスト関連の売上高は74,534百万円(+20.5%)ですが売上総利益率は34.7%で▲2.2pt、開発関連は35,978百万円(+20.7%)で26.1%と横ばいでした。
P46インダストリー別では、インフラが16億円→24億円(+49%)、銀行が20億円→28億円(+42%)と伸び、ERPも50億円→59億円(+17%)でした。
P47ロイヤルカスタマーの月額売上は1,091万円→1,160万円で、売上高構成比も86.1%→87.1%と上昇し、既存の優良顧客に支えられています。
P48採用は抑制に転じ、採用抑制は-440人でQ4の採用数は136となる一方、採用者の平均年収は706万円とハイスキル人材へ寄せています。
P49Native AIへの転換を加速させる人材として、AIコンサル、AI BPaaS、AI開発など6つの職種で経験豊富な人材が続々と入社していることを紹介しています。
P50AI Native企業価値・人的資本経営・障がい者活躍・雇用市場評価の各分野で外部評価を獲得し、就職企業人気ランキングでは第2位に入っています。
P51グループ各社が開発・マーケティング・QA・セキュリティなどを担い、サービス開始から運用までを一貫支援する「ONE-SHIFT」サービスを始動したことを示します。
P52資料内の区切りページ。前後のページとあわせて確認したい。
## 編集部の視点
Q3売上高は438億円(+29.9%)と、ニッセイコムのM&A効果を除いても+21.2%(409億円)の成長で、P2では通期売上を1,500億円から1,600億円へ上方修正した。AI売上は前Q比3.1倍の79億円(P13・P16)と立ち上がりが鮮明で、売総率も43〜54%と高い。一方、P42のとおり売上総利益率は32.5%(△2.6pt)に低下し、営業人員が増えない中で稼働率が90.1%へ下がったことが響いた。P7では調整後最終利益を135億円から90億円へ下方修正しており、営業段階の堅調さに対し最終損益は弱い。P44では自己資本比率が36.1%へ12.5pt低下しており、初配当(配当性向10%)の開始と合わせ、AIへの転換と財務の健全性のバランスを見極める局面といえる。
本記事はSHIFTが公開した決算説明資料を基に、公開情報を要約・整理したものです。特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、投資助言ではありません。文責:山口修平(Quest Board編集責任者)。