重力が強まり、月が落ちてくる世界を「物理」で直す

合同会社SNAPLACEは、高校物理を題材にした物理修理アドベンチャー『さわる物理』を、2026年10月13日からiOS・Android向けに配信開始した。ストアはApp StoreとGoogle Playの2つで、スマートフォンを縦持ちで遊ぶ作りだ。
舞台は、物理法則が壊れてしまった世界。たとえば重力が強くなって月が落ちてくる、といった異変が起きており、プレイヤーは「何が壊れたのか」を推理し、実験で確かめ、公式を組み立てて世界を修理していく。遊ぶ側の感覚はあくまで「勉強」ではなく「修理」に置かれている。
○×ではなく、実験の結果で答え合わせ
本作の特徴は、答えの判定方法にある。計算結果を入力すると実験装置が実際に動き、正しければ荷物が対岸に届き、間違っていれば手前に落ちる。点数ではなく、目の前で起きる現象が採点者になる。
公式も最初から与えられない。測定データを見ながら1ピースずつ組み上げる方式で、さらに「荷の重さを変えても止まる位置は変わらない」「振れ幅を変えても周期は変わらない」といった、効かないつまみに自分で気づく場面も用意されている。教科書なら一行で済む事実を、手を動かして発見させる設計だ。
5つの地区、30の装置を巡る修復の遠征
遊び方は複数のモードに分かれている。
- もしも物理:物理定数を壊す謎の存在「Δ(デルタ)」を、相棒のハカセと追うモード。依頼人の話から壊れた定数を3つの仮説で絞り込み、実験と公式の組み立てで修理する。外れの仮説は「よくある思い込み」として作られている。
- 修復の遠征:5つの地区・30の装置を直していく。同じ公式の数字だけを変えた繰り返しはなく、失敗は実験ノートに残るので、前回の軌跡と見比べながら一箇所だけ変えて再挑戦できる。
- はっけん物理:ガリレオの斜塔から現代の研究室までを旅するストーリーモード。測定したデータから法則に気づく体験を重ねる。
- 入試問題ラボ:入試形式の問題を解き、計算結果を実験のパラメータに入力する。誤差0.5%以内なら「PERFECT」と評価される。
- 応用問題チャレンジ:全30問。状況図つきで、数値は遊ぶたびに変わる。
修復の遠征の5地区は、風の港(力学)、温室の丘(熱)、音の灯台(波動)、夜の工房(電磁気)、光の観測所(原子)。斜方投射や振り子、比熱、ドップラー効果、オームの法則、光電効果、半減期など、高校物理の主要テーマが並ぶ。
全113単元、約145の公式。序盤無料・広告なし
収録内容は、もしも物理26世界、修復の遠征5地区30装置、物語10章、全113単元、応用問題30問、約145の公式。立式電卓、間隔を空けた復習、段位と実績、タイムアタック、公式を一覧できる公式ノートといった、続けるための仕組みも備える。
価格は序盤が無料で、続きは500円の買い切り1商品のみ。広告、追加課金、サブスクリプションはない。無料範囲には、各地区の最初の2装置、はっけん物理の最初の3章、もしも物理の最初の3世界、ラボの各分野の最初の3単元に加え、公式ノートや立式電卓、復習、実績、段位が含まれる。
開発面では、画像・音声素材を使わず、画面の絵も効果音もすべてプログラムで描画・合成しているという。個人情報は収集せず、通信は課金処理のみで、遊びは端末内で完結する。
教科ごとに続く学習ゲームシリーズの一本
合同会社SNAPLACE
合同会社SNAPLACEは東京都品川区に本社を置く2016年設立の企業。日本史・化学・数学・古文漢文・図形など、教科ごとの学習ゲームシリーズを展開しており、『さわる物理』は物理を担う一本にあたる。
SNAPLACEは、日本史・世界史の『時渡り』、化学の『Structura』、数学の『式霊の書』、古文・漢文の『文(ふみ)』、図形の『図形ハンター』など、教科別に学習ゲームを手がけている。『さわる物理』はその物理担当にあたる一本だ。
最新情報は公式X(@corp_snaplace)で発信されており、ゲームの詳細は専用ページで確認できる。まずは無料の序盤で、壊れた世界の手触りを試してみたい。









