人々が「卵」に見える、東欧の孤島のサイコロジカルホラー

『いい子は、お祈りを捧げる(Good Children Say Grace)』が、2026年10月16日にSteamで発売される。1980年代の東欧の孤島を舞台にした、一人称視点・2.5Dの探索型サイコロジカルホラーアドベンチャーだ。開発は、カナダのDenis Morozov氏とアルバニアのMilha Vek氏の2人。パブリッシャーはDenis Morozov名義となっている。現在のSteamストアページは「Coming Soon」表示で、価格は880円(税込)。発売時には10%オフのローンチ割引が予定されている。

主人公のマーティンは、恋人の失踪をきっかけに精神が崩れていく青年。その影響で、目に映るあらゆるものが卵に見えてしまう。ストアページでは「マーティンとアメリアのある一日」を描く作品として紹介されている。

歩く場所、話す内容で変わる「一日」。結末は15種類以上

本作の特徴は、プレイヤーの選択がそのまま一日の流れを変える点にある。「どこを歩くか」「何を話すか」でシナリオが分岐し、エンディングは15種類以上。プレイ時間は最大約3時間と、短い時間で何度も違う結末を見比べられる作りだ。

公開されているスクリーンショットは、白と黒を基調にした荒いハッチング調の質感に、赤みを帯びた色が差し込む独特のビジュアルだ。顔が卵のように描かれた人々、角のような長い耳を持つ不思議な存在、観覧車が夜空に浮かぶ風景など、現実と妄想の境目がにじむ場面が並ぶ。

ビジュアルや物語は、漫画『おやすみプンプン』などから影響を受けたと説明されている。日常の延長にある不穏さを、漫画的な語り口で描こうとする方向性がうかがえる。

清水香里が日本語ボイスを担当。日本語は字幕・フルボイスに対応

紹介動画

日本語まわりの注目点は、キャストの顔ぶれだ。日本語ボイスには、アニメ『serial experiments lain』の岩倉玲音役で知られる清水香里さんが出演する。ボーカルは中川奈美さんが担当し、サウンドディレクションとキャスティングは日比野則彦さんが手がけたと報じられている。Steamのストアページにも、日本語ボイスとして清水さんと中川さんの名前が掲載されている。

対応言語は日本語のほか英語、簡体字中国語、ロシア語。日本語はインターフェース、字幕、フルボイスに対応している。バーのカウンターを思わせる場面のように、静かな空間で交わされる会話が重要になりそうで、声の演技が作品の空気を左右しそうだ。

詳細は開発者の公式サイトで確認できる。続報は開発者のXやYouTubeチャンネルでも追える。発売前の気になる人は、Steamストアページでウィッシュリストに登録しておきたい。