Steamが2026年、8か月で2.3兆円超えの売上を記録

PCゲーム市場の分析を手がけるAlinea Analyticsの市場分析責任者Rhys Elliott氏が、自身のニュースレター「The Alinea Insight」および自身のX(旧Twitter)で、Steamが2026年の最初の8か月間で約150億ドル(日本円にして2.3兆円超)の総売上を記録したとの推計を公表した。

前年同期比ではおよそ15%の増加で、この8か月間だけで2023年の年間売上を上回るペースだという。このままのペースが続けば、2026年通年でSteamの総売上が初めて200億ドルを超える可能性があると分析されている。

新作ゲームの存在感、トップ100だけで24億ドル

2026年にSteamで発売された新作ゲームのうち、売上上位100本の合計は約24億ドルで、Steam全体売上の15.9%を占める。新作の内訳を見ると、63%が新規IPのタイトルだったが、売上でみると新規IPのみで稼いだ分は39%にとどまり、既存IP・シリーズ物の新作が52.5%の売上を生み出した。話題性は新規IPにあっても、財布の紐を最終的に緩めさせるのは馴染みのあるブランド力、という構図が浮かぶ。

新作売上トップは『フォルツァ・ホライゾン6』

2026年発売の新作の中でもっとも売上を上げたのは、レースゲーム『フォルツァ・ホライゾン6』だった。Steamストアページによれば、開発はPlayground Games、発売はXbox Game Studiosで、2026年にSteamでも配信されている。ちょうど日本を舞台にしたコンテンツ「Mascot Party Update」も展開中で、店舗ページにも桜と富士山を背景にしたビジュアルが並ぶ。

Elliott氏の集計では『フォルツァ・ホライゾン6』の売上は2億1,050万ドルで新作最高、僅差でオープンワールドアクション『Crimson Desert』が2億330万ドルで続く。さらに『Resident Evil Requiem』が2億90万ドル、『Slay the Spire II』が1億4,840万ドル、『Subnautica 2』が1億3,920万ドル、『Meccha Chameleon』が8,980万ドルと続き、この上位6タイトルだけで合計およそ10億ドル、Steam全体売上の6.6%を占めるという。

ネオンきらめく夜の東京市街を走るGT-RとフェアレディZ
ネオンが照らす夜の市街地を駆け抜けるGT-RとフェアレディZ
トミカ仕様のリバリーを纏ったスカイラインが商店街を走る
トミカ仕様のリバリーをまとったスカイラインが商店街を駆ける
紅葉の森を走るアウディ・クワトロとミニのラリーカー
紅葉に染まる森のダートを走るアウディ・クワトロとミニのラリーカー
雪の壁に挟まれた山道を走る複数の車列
雪の壁がそびえる山道を、車列を組んで駆け抜ける

日本各地をモチーフにした街並みや雪山、紅葉の森といったロケーションの幅広さが、収益面でも新作トップという結果につながった形だ。

発表元について

今回の推計をまとめたAlinea Analyticsは、PCゲーム市場のデータ分析を専門とする調査会社。市場分析責任者のRhys Elliott氏は、Steamの売上推計を独自データに基づいて定期的に発表しており、今回のレポートもSubstackおよびX上で公開されたものだ。今後の年末商戦の動向次第では、Steamの年間売上が過去最高を更新する可能性もあり、続報にも注目したい。