無許可収録への批判で、BOOTHが商品ページを一時非公開に

同人サークル「風とバーチャル」がBOOTHで販売していた「VTuber変換辞書」をめぐる騒動が話題になっている。この製品は、日本語入力時に読み仮名からVTuberの名前を一発で変換できる有料の変換辞書データ(価格1,800円)で、約10,000人・20,014語ものVTuber名を収録。Microsoft IME、Google日本語入力、ATOK、macOSの日本語入力に対応し、TSV(UTF-16LE)・plist・Excel形式でファイルが提供されていた。収録された名前を検索できる確認サイトも別途公開されており、自分の名前が入っているかをチェックできる仕組みになっていた。

辞書はコミックマーケット108(C108)での頒布を経て、2026年9月5日以降にBOOTHでの一般販売と確認サイトの公開が広がったことで注目が拡大。しかし、収録対象となったVTuber側からは「事前の告知や許可がなかった」として、無許可で名前を収録・有料販売したことへの批判がX上で相次いだ。こうした状況を受け、BOOTHは2026年9月7日16時12分、利用規約違反等を理由に商品ページを非公開に。風とバーチャル編集部(@windandvirtual)も確認サイトを自主的に非公開とした。

約2時間後に一転、「当初の判断に誤りがあった」と再公開

ところが同日18時20分頃、BOOTH事務局から風とバーチャル編集部へ連絡が入り、「当初の判断に誤りがあった」として非公開措置が解除され、商品ページと確認サイトはおよそ2時間で再公開されるに至った。風とバーチャル編集部は公式X(@windandvirtual)で、BOOTHからの連絡内容と商品ページ再公開の経緯を報告している。なお、BOOTHはpixiv株式会社が運営する同人・クリエイター向け通販プラットフォームだ。

「風とバーチャル」は、VTuberの歴史をまとめた同人誌「風とバーチャル」を頒布してきた編集部で、以前からVTuber関連の考察・資料コンテンツを制作してきた実績がある。今回の変換辞書も、その延長線上で生まれた資料的な側面を持つツールだが、有料販売という形態と収録範囲の広さが、名前を無断で使われた側の反発を招く結果となった。

収録の有無が気になる人は確認サイトで

非公開からわずか2時間ほどでの再公開という異例の展開を見せた今回の騒動。BOOTH側の「判断に誤りがあった」という説明の詳細や、収録対象となったVTuber側への対応がどうなるかは、現時点でこれ以上の続報は確認できていない。自分の名前が収録されているか気になる読者は、風とバーチャル編集部の公式Xで案内される確認サイトの動向を追っておきたい。

編集部