1文字で物語が変わるADV、ウィッシュリスト1万件の大台へ

個人ゲーム開発サークル「夜路地(YORUROJI)」が開発中のテキストADV『MARY - メアリ姫の奪還』が、Steamのウィッシュリスト登録数1万件を突破したと、2026年10月26日にゲーム専門メディアで報じられた。本作は、主人公の行動を決めるボタンに、プレイヤーが好きな1文字を足して物語を変えていく一風変わった作品だ。
節目を記念して、unityroomで公開中の無料版が大型アップデートを受けた。公開ページ上の最終更新日も同日の2026年10月26日となっている。
スマホでも遊べる、そして増えた分岐とエンディング
今回の更新の目玉のひとつが、無料版のスマートフォン対応だ。ボタンを押すと簡易キーボードが開き、PC版と同じように1文字を追加できると伝えられている。unityroomの公開ページでは、スマホはタップ操作で遊べると案内されており、横画面で表示が見切れる場合はブラウザの再読み込みで直る可能性があるという。

内容面では、隠しエンディングが1種類増え、通常4種類と隠し2種類の計6種類になった。分岐も103通り追加されて合計544通りに到達し、タイトル画面の新しい分岐と新規スチルも加わっている。
「からばこをあける」から「キレる」まで、言葉が行動を決める

画面は1ビット調のドット絵で統一され、黄色と墨色の古い端末のような質感が印象的だ。第1章のダンジョンでは、行動ボタンに「からばこをあける」と表示され、末尾に入力カーソルが点滅している。ここに自分の1文字を足すと、行動そのものが変わっていく仕組みだ。

第2章「北風の尾根」では、旅する道具屋が登場し、「魔導書を買う」「医療セットを買う」「やめておく」の選択肢が並ぶ。画面右側には体力を示すハートと、「伝説の剣」「コミュニケーションスキル」といった所持品が表示される。

第3章「魔王城」では、魔王の前に「キレる」という行動ボタンが置かれている。「僕のターン!」という台詞と合わせ、真面目な冒険のようでいて、言葉遊びで予想外の方向へ転がっていくユーモアが感じられる場面だ。

こちらはダンジョンの構造を文字で描いた別画面で、「宝」「敵」「肉」といった表記が各部屋に並び、下部にはB9F、Lv.7、HP、満腹といったステータスが並ぶ。物語型の画面とは違う顔も用意されているようだ。
Steam完全版は2027年、予定価格は数百円程度
紹介動画
Steam完全版は2027年のリリース予定で、予定価格は数百円程度と報じられている。Steamストアページは2026年8月14日に公開された。同日の発表では、unityroom版の5倍以上のギミックとストーリーを収録する予定とされている。
もともとunityroom版は2025年12月27日に公開された、Unity1週間ゲームジャム向けの作品で、2026年8月の完全版発表時点で53万PV前後と報じられていた。制作者のゆーじ氏のunityroomプロフィールからも、他の作品を確認できる。
まずは無料版で1文字を足す楽しさを体験し、気に入ったらSteamのウィッシュリストで完全版を待つ。そんな遊び方が、いまなら手軽にできる。









