ドットを「食べる」乾杯。『パックマン』が高岡の職人仕事と出会った

『パックマン』のモチーフを取り入れた酒器「PAC-MAN:kanpai bell 音玉 - TONEs DOTs -」が発表された。企画・開発を担当したのはクラフトシップス株式会社で、バンダイナムコエクスペリエンスが進める「IP-ART」の取り組みとして展開される。
写真の酒器は、金色に輝く脚付きの器。片方にはドット、もう片方には口を開けたパックマンがピクセル調の黒で刻まれている。2つが並ぶと、まるで「これから食べる側」と「食べられる側」が向かい合っているかのようだ。
ベースになったのは、2つの酒器を合わせると澄んだ音が響く「kanpai bell」。その特別モデルとして、『パックマン』の「ドットを食べる」という動作を、乾杯のひとときに重ねている。
食用金箔が主役。ドットをいただく体験設計
セットには、酒器2個のほか、食用金箔、金箔を入れるためのツール、木箱が含まれる。金箔は金沢製で、約1.5mm角。これを酒に浮かべて口にすることで、細かな金のかけらがドットとなり、飲む行為そのものが「クッキーを食べる」パックマンの姿に重なる仕掛けだ。食用金箔の使い方や基準は付属の表示で確認するよう案内されている。

酒器は1個あたり直径39mm×高さ76mmで、素材は鉛レス真鍮。製作地は富山県高岡市だ。
真鍮の削り出しからレーザー加工まで、手仕事が並ぶ制作現場

製造・加工は、真鍮の棒材からの削り出し、表面コーティング、仕上げ、そしてレーザー加工という流れで進む。白手袋で器の脚と底を支えながら光り方を確かめる様子からは、鏡のような仕上がりに職人がどれだけ気を配っているかが伝わってくる。

パックマンのピクセルは、レーザー加工の工程で器に刻まれる。モニターには、グラスの輪郭の中にオレンジ色のパックマンを配置したレイアウト画面が映っており、デジタルのドット絵が金属の器へ移されていく過程が分かる。

加工台の上では、器が固定治具に載せられ、レーザーの光が当たっている。ゲーム由来のドット表現と、削り出し真鍮という伝統的な素材の組み合わせが、この商品の面白さだ。

京都のBnA Alter Museumで展示・販売。価格は6万円(税抜)
商品は、2026年10月17日(土)から12月13日(日)まで、京都のBnA Alter Museumで開催される「IP-ART」にて展示・販売される。価格は60,000円(税抜)。販売情報は変更される場合がある。
なお、本商品の制作背景は、クラフトシップスのサイトで公開されている「CRAFTED STORY」でも読める。『パックマン』の最新情報はパックマンウェブや公式X、公式Instagram、公式YouTubeで確認できる。
取り組みを支える2社

「IP-ART」を展開する株式会社バンダイナムコ エクスペリエンスは、1980年にアーケードゲームとして誕生した『パックマン』のキャラクターを、アートやものづくりの領域へ広げる取り組みを進めている。企画・開発を担うクラフトシップスは、公式サイトやInstagramで活動を紹介している。
クラフトシップス株式会社
クラフトシップス株式会社は、日本全国の職人と連携して商品の企画・開発を手がける会社。今回の酒器では、富山県高岡市の職人による真鍮加工と、金沢製の食用金箔を組み合わせ、『パックマン』の世界観を乾杯の体験に落とし込んだ。









