手のひらの目が見つめる、アジアンホラー『叫魂 JIAOHUN』

12AM BLACKOUTが手がける新作ホラー『叫魂 JIAOHUN(ジャオフン)』が、PlayStation 5とPC(Steam)向けに2027年に発売されることが分かった。The Triple-i Initiativeの2026年10月配信回で発表された作品で、開発・販売ともに12AM BLACKOUTが担当する。Steamの発売日表記は「2027年」のみで、具体的な日付はまだ明かされていない。
キービジュアルに描かれているのは、手のひらの中央にぎょろりと開いた目。黄色い「叫魂」の文字と赤い背景が重なる、一度見たら忘れにくい意匠だ。タイトルの「叫魂」は、恐怖や病気などで体から離れてしまった魂を呼び戻す、中国の民間習俗を指す言葉でもある。
舞台は新世紀を目前にした大晦日、Fairy Townの終焉

本作は、一人称視点で進むシネマティックなサイコロジカルホラーだ。時は1999年の大晦日、新しい世紀の訪れを待つ中国の小さな町「Fairy Town」が舞台となる。プレイヤーは町を探索しながら、Fairy Townの終焉にまつわる謎を少しずつ解き明かしていく。
公開されたスクリーンショットには、剥がれかけた壁の集合住宅の入口が写っている。格子の扉には赤い春聯と福の飾り、童子の人形が貼られ、壁際には古い配電盤や竹のはしごが見える。祝祭の彩りと朽ちた空間が同居する光景は、世紀末の空気そのものを切り取ったようだ。
不穏な映像が次々と。写実的な画で描かれる異形の光景

『叫魂 JIAOHUN』は、アンリアルエンジンによる写実的なグラフィックで不穏な映像を重ねていく作品だ。たとえば上の一枚では、幹から伸びる枝に無数の人形の頭が連なり、薄暗い大空間にそびえ立っている。

こちらは、赤黒い紙片が壁一面に貼られた暗い部屋で、プレイヤーがマッチの小さな炎を頼りに扉へ向かう場面。灯りは手元のマッチだけという状況が、一人称視点ならではの心細さを伝えてくれる。

色とりどりの風船が漂う暗い廊下には、車椅子が置かれ、奥にはぼんやりと人影が立つ。明るい色合いが、かえって闇の深さを際立たせる。派手な演出に頼らず、日常のものを不気味に変えてしまう見せ方が印象的だ。
探索とストーリーを味わう、シングルプレイ体験

ゲーム性は、シングルプレイ専用のウォーキングシミュレーター寄りで、物語を重視した内容とされている。スクリーンショットでは、机の上のカメラを調べる場面に、「アイテムを使う」「情報を見る」といった日本語の操作表示が出ている。手のひらに目を描いたカーソルは、キービジュアルのモチーフとも重なる。
対応言語は英語、簡体字・繁体字中国語、日本語、韓国語。日本語は画面表示と音声に対応している。
推奨スペックはRTX 4070クラス
Steamページに載っている推奨環境は、Windows 10(v1809)、Intel Core i7-11700KFまたはRyzen 7 5800X、メモリ32GB、GeForce RTX 4070(12GB)、ストレージ20GBの空き容量。最低環境はIntel Core i5-9400、メモリ16GB、GeForce GTX 1060(3GB)、ストレージ10GBとなっている。写実的な映像を売りにする作品らしい、しっかりした要求だ。
情報の追い方
開発チームは、X(日本語向け)、YouTube、Discord、TikTok、Bilibiliで情報を発信している。発売日や価格は未発表のため、気になる人はSteamページのウィッシュリスト登録や各アカウントのフォローで続報を追っておきたい。1999年の大晦日、Fairy Townで何が起きたのか。2027年の発売が待ち遠しい一本だ。









