『Bodycam』史上最大規模のアップデート「Locked & Loaded」配信

Reissad Studioは2026年9月2日、ボディカム視点のマルチプレイFPS『Bodycam』に大型アップデートv0.8「Locked & Loaded」を配信した。早期アクセス版の既存所有者には無料で提供される。
今回の更新では、新マップ「Trenches」、新たなロードアウトと武器カスタマイズ、FPVドローンやRCカー、武器操作アニメーション、音響、UI、対戦モードなどを幅広く刷新。レンダリングやネットワーク、ゲーム内部の基盤にも手が入り、正式版1.0へ向けた重要な節目と位置付けられている。詳細はSteamの公式アップデート告知で確認できる。
紹介動画
冠水した通路から焼けた森林まで、新マップ「Trenches」

新マップ「Trenches」は、入り組んだ塹壕内での近距離戦と、開けた地形を挟んだ遠距離戦が交差する広大な戦場だ。冠水した区画と乾いた塹壕、地下通路、森林、廃墟、監視所、中央の教会などが配置され、複数の戦術ルートを選べるという。

公開画像では、焼け落ちた木々に囲まれた狭い溝を進みながら射撃する場面を確認できる。身を隠せる塹壕の内側でも射線は長く、地形の高低差や曲がり角への警戒が欠かせない構造になりそうだ。

周囲の開けた区域には浅い溝や倒木も点在している。身をさらして素早く前進するか、安全な通路を選ぶかという判断が、近距離と遠距離の双方で問われる。
また、従来の動的な時間変化に代わり、マッチやラウンドの開始時に天候と照明を決める新システムを採用。状況ごとに異なる視界を生み出しつつ、影を常時再計算する負荷を抑えることでパフォーマンス改善も図られている。
約400種のアタッチメントで銃の性格まで組み替える

新しいロードアウトシステムには、全武器・全カテゴリーを合わせて約400種のアタッチメントが用意された。バレル、サプレッサーやコンペンセイターなどのマズル、光学サイト、斜め配置サイト、グリップ、ストック、マガジン、弾薬タイプなどを組み合わせられる。
各部品はADS速度、武器の切り替え速度、リロード速度、反動、弾の拡散、装弾数などに影響する。組み合わせは武器ごとに数千通りに及ぶとしており、開発元は互換性や表示の干渉に問題を見つけた場合、報告してほしいと呼びかけている。
武器はBK-101ショットガン、Rivingtonスナイパーライフル、SG9-XおよびVeaperマシンピストル、CR-75ピストルを追加。SG5-Xも復帰した。倍率付きスコープにはPicture-in-Picture方式を導入し、レティクルやレンズ表現、照準の視認性も作り直されている。
武器操作アニメーションにも大幅な改修が施された。リロード、点検、弾倉確認、反動、握り直し、装備使用時の動きを刷新し、戦闘の緊迫度に応じたストレス状態も表現する。アップデートの制作過程は、公式動画のDevlog第1回:Animation & Loadoutで詳しく紹介されている。
FPVドローンとRCカーが索敵の選択肢に
FPVドローンと偵察用RCカーも新たな戦術装備として加わった。遠隔操作で敵の位置を探り、情報を集めたり、戦場へ圧力をかけたりできる。チームを識別するLEDや、連続使用を防ぐクールダウンも実装された。
FPVドローンは現時点でXboxおよびPlayStation系の標準コントローラーに対応する。一方、専用ラジオコントローラーにはまだ対応しておらず、フライトシミュレーター『Tryp FPV』との協力による実装が進められている。
このほか、ナイフをロードアウトから選択できるようになり、近接攻撃と投てきに対応。フラッシュグレネード、粘着グレネード、着発式グレネードも追加された。
足音の上下まで聞き分ける、音響システムの全面改修
サウンド面では、周囲の構造をリアルタイムに解析する残響表現や、廊下・階段・開口部を伝わる衝撃波を導入。銃声の遮蔽、上下階にいる敵の判別、足音の位置と距離、近くを弾丸が通過した際の音などを改善し、音そのものを戦術情報として読み取りやすくしている。
全武器の発砲音や操作音、投てき装備、ドローン、RCカー、環境音も見直された。詳しい制作内容はDevlog第2回:Sound Design、新マップの設計はDevlog第3回:Trenches、プレイヤーの意見を反映した改善はDevlog第4回:Player-Driven Improvementsで確認可能だ。クローズドテストの模様を収めたプレイテスト映像も公開されている。
メニューを歩ける射撃場へ置き換え、2対2「Wingman」も導入

従来型のメインメニューは、自由に歩ける常設HUB「Shooting Range」に置き換えられた。ロードアウトの編集や設定、マッチ参加をゲーム内のタブレットから行えるほか、装備を実際に撃って試せる射撃場、武器庫、アタッチメントルーム、ラウンジなどが用意されている。一部の施設は今後開放される予定だ。
既存マップについても、照明、空、雲、草木、素材、視認性を調整。公開画像の廃プールを思わせる屋内エリアでも、光の差し込み方や散乱した障害物が、緊張感のある射線を作り出している。
競技モードは5対5の「Bodybomb」に代わり、爆弾を巡って2人組で戦う「Wingman」を新たな標準モードとして採用した。配信時点では技術上の理由からソロキューのみ利用でき、2人組でのキュー参加とスキルベースのマッチメイキングは今後対応予定となる。
ホスト離脱時に別のプレイヤーへホストを引き継ぐマイグレーション機能も実装。対応モードでは直近の状態から最大5秒以内を目安に再開を試み、位置、弾倉内の弾数、キル・デス、落とした武器、天候などの復元に対応する。
なお、パーティー機能は今回のアップデートに含まれない。フレンドと遊ぶ場合はカスタムゲームを作るか、同じサーバーへ個別に参加する必要がある。また、ゾンビモードはシステムへ適切に再統合するため一時的に停止されている。
新サウンドトラックとフィードバック窓口も用意
HUBには「Locked & Loaded」向けの新サウンドトラックが追加された。収録曲は、Slowboy、Bebi、BraveboyのOutta Time、TWISTED、kellapsage、glossierのfaketrust、nuphory、llwll、AlienBlazeのSTORMSEEKERなど全20曲。各曲は公式Bodycamプレイリストから聴くことができる。
不具合報告や提案の受け付けにはFeature Upvoteが採用された。プレイヤーは専用のフィードバック・提案ページとバグトラッカーから投稿や投票を行える。
『Bodycam』はSteamで早期アクセス配信中。新コンテンツの追加にとどまらず、操作感やネットワーク、描画、音響まで再構築したv0.8は、ボディカム視点ならではの緊張感を改めて確かめる機会となりそうだ。









