ドラクエの生みの親が、AIに任せて作った「取り調べゲーム」

『ドラゴンクエスト』シリーズや『ポートピア連続殺人事件』の企画・シナリオで知られるゲームデザイナーの堀井雄二氏が、AIを活用して制作した推理アドベンチャー『取調室の小宮』を公開した。告知は、堀井氏本人の公式Xアカウント(@YujiHorii)で2026年10月11日付に行われている。

注目すべきは制作時間だ。堀井氏によれば、AIに指示を出すだけで、ほんの30分ほどで形になったという。日本のアドベンチャーゲームの草創期から推理ものを手がけてきた人物が、いまの生成AIでどこまで作れるのかを自ら示した格好で、はてなブックマークでも話題を集めている。

プレイヤーは取調官、相手は72歳の元錠前職人

遊び方は、ブラウザ上で動く対話型の取り調べだ。プレイヤーは警察官となり、質店の金庫荒らし事件の被疑者である元錠前職人・小宮(72歳)を取調室で問い詰めていく。

この小宮、素直に話してくれる相手ではない。供述には嘘が混じることがあり、プレイヤーは食い違いを見つけては証拠を突きつけ、言い逃れを崩していくことになる。鍵の扱いに長けた老職人を相手にした、言葉と証拠の駆け引きが核になっている。

「反発」が100になったら黙秘――引き際を見極める

本作にはもうひとつ、取り調べの手綱を握るための数値がある。それが「反発」だ。強引に攻めすぎるとこの値が上がっていき、100に達すると小宮は黙秘してしまう。

つまり、ただ証拠を並べて押し切ればよいわけではない。どの矛盾をどの順番で突くか、どこで引くか。反発の値を気にしながら進める設計が、短い制作時間とは裏腹に、推理ADVらしい緊張感を生んでいる。

無料で今すぐ遊べる

『取調室の小宮』は、Claude.aiのアーティファクトとして公開されており、こちらのページからブラウザ上で無料でプレイできる。専用のアプリや端末は不要で、リンクを開けばそのまま始められる。

『ポートピア連続殺人事件』から約40年、取り調べと尋問の面白さを描いてきた堀井氏が、AI時代にどんな形で推理ゲームを届けるのか。まずは自分の手で、小宮の嘘を暴けるか試してみたい。