将棋の盤が「立方体」になった!新ルール『三次元将棋』が登場

ブラウザで遊べるオンライン将棋サイト「将棋ったー」に、新ルール『三次元将棋』が追加された。盤は9×9×9、合計729マスの立方体。通常の将棋にある筋と段に加えて、上下方向の「層」という第三の軸が加わった、いわば将棋を立体に拡張したルールだ。将棋ったーは変則ルールを数多く備えているサイトで、今回の追加もその系譜に連なる一手といえる。

ルールの詳細は、将棋ったーの三次元将棋のルールページで確認できる。

片側186枚、両軍で372枚の大軍が向かい合う

駒数は片側186枚、両者合計で372枚と、通常の将棋とは桁が違う。初期配置は、最下段に玉を中心として金・銀・桂・香が同心の四角形を描くように並び、二段目に飛車と角、三段目には歩81枚が壁のように敷き詰められる。

立方体の中で大軍が正面から向かい合う光景は、見ているだけでも壮観だ。

駒はどう動く?三つの軸を使いこなす

駒の動きは、立体化に合わせて拡張されている。駒の動きのページでは、各駒の利きを確認できる。

  • 歩・香:同じ層の中を前進する
  • 飛車:筋・段・層のいずれかが同じ地点へ動ける
  • 角:三軸のうち二軸を同じ距離、残りの一軸をそれ以下の距離だけ動ける
  • 玉:周囲26マスへ動ける

飛車と角の動きは、高次元の将棋における飛車角の一般化を扱ったnote記事の考え方に基づいて定義されている。この記事を書いたのはSen Miuate氏だ。

もう一つの面白さが、利きの遮り方。飛車と角は平面状に広がって動くため、遮られる範囲も長方形状に広がる。利きの平面が交わる位置に駒を置くと、より多くの利きを止められるという。立体ならではの守りの工夫が生まれそうだ。

持ち駒・成り・二歩もひと味違う

取った駒を持ち駒として打てる点は通常の将棋と同じ。成れるのは、各層における敵陣3段だ。

特に注目したいのが二歩の扱い。判定は「同じ層の同じ筋」で行われるため、層が違えば同じ筋にも歩を打てる。平面の将棋の感覚をそのまま持ち込むと、思わぬ打ち筋が見えてくるはずだ。

回して、拡大して、層ごとに眺める

操作はブラウザ上で完結する。ドラッグで盤を回転でき、スクロールで拡大・縮小が可能。「単層表示」を使えば特定の層だけに注目して盤面を確認できる。キーボードでも、↑↓で段、←→で筋、[ ]で層を移動できる。

立体の盤は全体像がつかみにくいので、まずは単層表示で一層ずつ眺めながら、駒の利きを把握していくのが近道になりそうだ。

同時に入った更新も

今回の更新では、チェスの駒を将棋風の名称で表示する変更も入った。表示は歩兵、飛車、角行、桂馬、奔王、王将などに改められ、チェスのルールページでもその表示で遊べる。そのほか、トップページの最新ルールに「New!」の目印が付き、棋譜の分岐切り替え時の駒音や、右クリックで成る操作に関する不具合も修正されている。

立方体の中で繰り広げられる、まったく新しい将棋の読み合い。気になる人は、将棋ったーで一度盤を回してみてほしい。