世界的SF『三体』の公式ゲームが、静かに姿を現した

劉慈欣によるSF小説『三体』の世界観を公式にライセンスしたゲーム『三体 審判前夜』のSteamストアページが公開された。ジャンルはシングルプレイヤーのナラティブアドベンチャーで、開発・パブリッシャーはどちらもTimeline(Steamページ表記)。対応プラットフォームはPC(Steam)だ。
注目しておきたいのは、現時点の条件だ。リリース日は「近日登場」とされるのみで発売日は未定。さらに対応言語は簡体字中国語のみ(インターフェース・フル音声・字幕)で、日本語には対応していない。Steamのジャンル表記はアドベンチャー、RPG、シミュレーションとなっている。なお、ストアページの公開日は報道により10月24日とも26日付ともされ、前後がある。
主人公は元特殊部隊員、潜入先は巨大客船「審判日」

プレイヤーが操るのは、元特殊部隊員の陳安久。三体世界と結びついた組織ETOが所有する巨大客船「審判日」に潜入し、正体を隠したまま任務を進めていく。
公開されたスクリーンショットには、会話の途中で選択肢が現れる場面がある。落ち着いた照明の部屋で、長い黒髪の女性が「軍にいらっしゃいましたよね?」と探るように問いかけ、画面下には「はい、数年ほど」「え? ただの整備士ですが」という2択が並ぶ。本心を明かすか、素性を偽ってやり過ごすか。そんな駆け引きが、物語の分かれ目になりそうだ。
手がかりを集め、道具を使い、結末を分ける

ゲームは、手がかりの収集と道具の使用が軸になる。選択によって複数の物語分岐と結末が用意されており、プレイ時間は300分以上とストアページに記載されている。
画面には「信号妨害器を起動する」という場面が映っている。使用アイテムとして、客船「審判日」の保安標準仕様のハンドヘルド無線機が表示されており、現在は保安用チャンネルに固定されているという説明が付く。船内の通信を逆手に取るような、潜入ものらしい仕掛けがうかがえる。

暗がりで棚に並ぶファイルへ手を伸ばすカットもある。背表紙には番号が手書きされており、資料を探り出して情報をつなぎ合わせていく調査パートを思わせる。

夜の車内で、持ち物を確認する場面。バッグから取り出された臨時の点検修理証には顔写真と名前が載っており、潜入のための身分が用意されている様子だ。画面には「支給品を確認中」と表示され、準備の段階から物語が始まっていることが分かる。
三体の世界を感じさせるスケール感

橙色の靄の中にそびえる、放射状に突き出た巨大な構造物の映像も公開された。詳しい説明はストアページに記載されていないが、静かな会話劇や潜入の緊張感に加え、『三体』らしい壮大な景色も味わえるのではと期待が膨らむ。なお、中国メディアでは、AI生成の映像を使ったインタラクティブムービー形式とも報じられているが、Steamページ自体には記載を確認できていない。
続報は公式SNSで
Steamページに記載されている外部リンクは、BilibiliとDouyinの公式アカウント。公式XやYouTubeの記載は確認できなかった。詳細はSteamストアページから確認でき、気になる人はウィッシュリストに登録して発売日の発表を待ちたい。








